考査も終わって新しい単元に。
少し気合いを入れた単元であるので、長丁場になりそう。授業時間数が少ないのだから、単元を一つに諦めたので時間に余裕ができてきた。
つい詰め込みすぎる
単元の課題は明示的で単純な方が良い。
あれやこれやと指示をつけると、採点がしやすくなったり何だかトレーニングした感じがしたりするのだが、不自然な指示をつけた単元と課題は成果が出ない。
縛りが多くなればなるほどに、金太郎飴のような同じクオリティの成果物が出てくる。
そういう金太郎飴のような成果物を見ると、あぁ…単元に口出ししすぎたのだと、あとから後悔することになる。
クオリティを最低限保証することは、観点別評価でC評価をつけないという意味では正解なのかもしれないが、学びの質や学んでいる時の姿を見ると、とてもつまらないことをやってしまったなと思うのである。
一番うまくいく単元とは、シンプルな問いとシンプルなゴールである。
あれこれと縛りや課題を置くのは、自分たちでどうにかするのかということを信頼できない授業者としての不信感の表れなのである。そういう不信感をぶつけてしまっては、面白いことは出てこないのも当然である。
手ぶらで授業に向かうような
言い方は悪いが、単元の詰め込みを避けるためには、十分に素材を読み込んだ後は、自分が何を読んだのかという手控えを持たずに、手ぶらで授業に向かうような肩の力を抜いた態度が必要かもしれない。
やらせたいことを握りしめて授業に立つのではなく、十分に理解したことを信じて、あとはその場の子どもたちの姿から必要なことを問いかけていく。
そういう余裕を持てるようになるのはいつの日だろうか。