9月も中旬に入ったが、そろそろ共通テストの準備の時期である。
あまり知られていない?知られている?かは分からないのだけど、現役の高校三年生の大学入学共通テストの出願は学校で一括出願である。
つまり、学校の先生が責任もって綺麗に書類を整えて出せという仕組みである。
…非常に仕事を増やしやがってと毎年思う仕事の一つである。
実施要項の隅から隅まで読んでも学校がちゃんと指導しろなんてどこにも書いていないですよ?
でも、学校を通して出願するものに何かミスがあって不利益があれば、全部学校の責任になるのである。だから、学校で出願する時には生徒の書いてきた書類を右から左へまとめて送るのではなく、トリプルチェックくらいしてから出すことになる。
全部、教員の労働であり、ストレスがとてつもなくかかる仕事である。
で、そんな嫌な仕事なのですが、どうやら来年からは変わる様子。
令和8年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの出願手続きの電子化について 【予告】
オンラインで個人申し込みに変わる模様。
……うーん、きっと登録ミスが頻発するんだろうなぁ。
まあ、それはともかくとして、大学入試センターが電子化して、一気に受験生のデータを扱えるようになるのであれば、理論上はそこに他の情報も紐付けたりもできるようになるんじゃないかと思うわけで。
つまり、立ち消えになっているeポートフォリオについても、また甦ってきそうな気もしないでもない。
大学入学共通テストの願書と同じくらい、地味だけどイライラするのが英語実技試験の証明書の原本証明だとか、調査書へのスコアの記載などの作業である……この辺りもさっさと紙を廃止して、利害関係者同士でやりとりして学校を巻き込まないで欲しいと思うのだよな…。スコアの原本証明を学校にさせないで、スコアを求める大学がやるべきことではないの…?と思うのである。もしくは調査書の記載だけでOKとするか。
受験回りの紙の多さにDXなんて遠いなぁ…と思うのである。それでも数年前に比べるとオンライン出願ができるようになったので、紙のやり取りはなくなったと思うのだけど。中途半端に紙で郵送しろなどの文化が残っているのがあまりよくない。