岩波ジュニア新書がかなりよい仕事をしてくれている。
岩波ジュニア新書の新刊のこの本は、かなり学校にとっては耳の痛い話も多いけど、しっかりと知っておくべきことが濃縮還元されたかのような良書。
宮武さんは以前にもこんな本を書いており、これもまた良書なんですよね。
今回の「著作権」についての話についても、学校現場での具体的なケーススタディをイメージさせるようなものを取り上げており(だからこそ耳が痛いのだけど…)非常に分かりやすくなっている。
いや、むしろ、学校の先生は授業するならこれを勉強しておかないと、色々なやらかしをやってしまいそうで怖いですよ。
この本の良いところはルールの一方的な押し付けになるような書きぶりではないところですね。最後の終章のところで筆者も述べていますが、ルールのあり方、運用の仕方を考えるきっかけになると思います。
これは発信をする、クリエーターになるという、そういう子どもたちを育てたいならば、絶対に知っておきたい話です。ルールによって縛られるのではなく、支援されて何かを創り出すという、そういう力を感じされるような一冊です。