ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

保護者面談で何を伝えるか

openSUSE Conference 2009

学期末は面談の時期である。

せっかく保護者を学校にお迎えするのだから、しっかりと価値のある時間を提供したいものである。

お話を聞くことも大切だけど

保護者からご家庭の様子を聞くという意味で、保護者面談では聞き手に回ることは重要である。一番よくないのは学校に呼びつけて、保護者を説教するような面談である。

基本的には、保護者には保護者の見えている子どもや学校の姿があるので、そのお話をしっかりと聞かなければいけないのである。

ただ、一方で、話を聞くことに甘えて、ろくに準備をしないで面談に行こうとする人もいないわけではないのだけど、そういう面談は個人的にはあまり好みではない。

保護者の話を聞くことを大切にしつつも、学校に来なければ聞けなかった話をちゃんとお土産として渡せるかどうかは大切だろうと思う。

特に自分は私立学校に勤務しているので、学校としての価値はそういうところで出さなければいけないなぁと思っているのである。

情報は価値の塊である

その意味で、色々な情報をちゃんと手渡せるかどうかは重要である。

どんな情報が必要になるかについては、学校や学級の状況で異なるので一概にいうことは難しい。そのため、一般化して何か準備するというよりは、普段からよくよく生徒や保護者とコミュニケーションをしておくしかないのだ。

ただ、情報過多になっても基本的には消化不良となる。一応、学校の教員は教育についてはプロなので、色々な文脈を把握しながら理解をしている。だから、同じ情報量を保護者に伝えようと思ったら、前提としている知識に大きな差があるので、思っているよりも伝わらないという事象が発生するのである。

口頭で何を伝えるか、紙面で何を渡すか、説明しないお土産で何を忍ばせておくか…そういうことを戦略的に積み重ねていくのである。

まあ…慣れですよね

身も蓋もないことを言えば、最終的には慣れなのである。

どれだけ話せば伝わるかということを学び、何を話してもあまり生産性はないなあ…と理解するのかなのである。

でも、根幹にあるのは「相手が時間を割いてくれた」ということに対する経緯である。

担任からすれば40人を回すことにエネルギーを割かざる得ないのだけど、相手からすればわざわざ来たのである。

こちらはプロである以上、自分の仕事の都合よりも、相手の時間に対するお返しをしっかりと考えて仕事をしていきたいものだ。

時間感覚に緩いからね…学校の教員は。

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