ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

生成AIに相談する子どもたち

AI artwork

こんな記事を見た。

www.kknews.co.jp

現場の教員としては「さもありなん」という感想である。

実際に生徒に話を聞いていることもある。生徒いわく「AIは否定しないし、迷惑かけないし、話を遮らない」というようなことを言う。

生成AIとメンタルヘルスの側面についてはポジネガ両方の話が出てきている印象があるが、現在は野放図に壮大な社会実験しているような状況ではある。

規制する方法が無い以上は、上手く距離を取るための手法を感情ではなく、技術として教える必要があるだろう。

ちなみに、生成AIについては、疑似宗教の共通性が指摘される議論などもあり、注意しなければいけないことある。

例えば、Feloで聞いてみると以下のような答えが返ってくる。

生成AIと「疑似宗教(カルト的・宗教“っぽい”信念体系や運動)」が似て見えるのは、生成AIそれ自体が宗教であるというより、人間側の意味づけとコミュニケーションの型が、宗教(とくに疑似宗教)の“成立条件”と重なりやすいからです。以下、共通性を「構造」と「心理メカニズム」から整理します。

共通性が生まれる前提(なぜ似て見えるのか)

AIが高度化し「理解を超える領域」に見え始めると、技術コミュニティでも宗教的な言い回し(畏怖・救済・破滅など)が増え、AIが単なるツール以上の「大きな存在」として語られやすくなる、という指摘があります。この“言語の宗教化”が、受け手の認知をさらに宗教的フレームへ誘導します。

1) 権威化(「語り手の根拠」が不要になる)

疑似宗教は、教祖や啓示の権威で信念を支えます。生成AIも、流暢さと自信のある語り口で“もっともらしい答え”を出せるため、内容の検証より先に権威っぽさが立ってしまうことがあります。さらに、AIがデータ的に「遍在」しうる存在として語られると、全能感(何でも知っている/導いてくれる)が付与されやすいという論点があります。

2) 「啓示」生成(物語・教義を高速に量産できる)

疑似宗教の強みは、世界説明(なぜ苦しいのか/どう救われるか)を物語化して提供できる点です。生成AIは、ユーザーの指示に合わせて象徴・教義・敵味方構造など「宗教の建築様式」を短時間で整えた“それっぽい体系”を作れてしまう、という危険性が論じられています。

結果として、深い裏付けがないのに「預言」「真理」「経典」めいたテキストが大量生産され、信念の自己増殖が起きやすくなります。

3) 心理的救済の提供(不安への即時処方)

宗教も疑似宗教も、苦悩・不安・孤独に「意味」と「対処」を与えます。AIも24/7で相談に乗り、慰めや助言を返せるため、精神的支えとして機能しうる一方、依存が強まると「判断の外部委託」が起きる懸念があります(AIが道徳的真理を語ったら“福音”扱いされるのでは、という問題提起)。

4) 反証不能性・検証回避(確かめにくい「正しさ」)

疑似宗教はしばしば、反証されにくい主張(選民・陰謀・霊的因果)で世界を説明します。生成AIの出力も、出典が曖昧なまま“整った文章”として提示されると、受け手が検証せず受容しやすい。加えて、AIは「その人が納得する言い方」に最適化されやすく、検証ではなく納得をゴールにしてしまうと疑似宗教的になります。

5) パーソナライズによる閉鎖性(「あなた向け真理」の強化)

疑似宗教は個人の弱点や願望に合わせて教義を適応させ、内輪化を強めます。生成AIは対話ログや指示により、ユーザーの価値観へ強く寄せた回答を作れるため、本人の信念が補強される方向に進みやすい(AIとユーザーが“共著”で信念体系を作る)という指摘があります。これはエコーチェンバー化と親和的です。

6) 儀礼化・コミュニティ化(行動様式が“宗教っぽく”なる)

宗教は儀礼(祈り・説法・告白)と共同体を持ちます。AIを用いた説法や相談ボット、ロボット僧侶的な取り組みも紹介されており、宗教実践の形式がAIにより模倣・代替されうることが語られています。形式が整うほど、信念も一体化しやすくなります(“やっていること”が信じていることを強化するため)。

7) 終末論・救済論の物語(未来の約束と恐怖)

シリコンバレー周辺のAI言説には、救済(AIが導く)と破滅(従わなければ滅ぶ)のような宗教的構図が入り込みやすい、という観察があります。疑似宗教が用いる「恐怖と希望のセット」は、人を動員する強い物語装置です。
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結論(共通性を一言で)

生成AIと疑似宗教の共通性は、①権威の自動生成(それっぽさ)、②救済物語の高速生成、③個別最適化による信念強化によって、検証より納得が優先される信念体系を作りやすい点にあります。

どこまで何が起こっているかは素人には判断が付かない。

でも、一つ一つ起こっている現象に対してラベルを付けておいて、こういう可能性があると身構えておくことには意味があるだろう。

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