ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

合格の先にある6年間のこと

High School Time in NZ

中学入試のハイシーズンである。

中高一貫校で教員をしていると、中学入試で入学してきた生徒たちを6年間という長いスパンで見ることができる。

その中で強く感じるのは、学校と生徒のミスマッチがあると、その6年間は本当に辛いものになるということだ。

ミスマッチはじわじわと効いてくる

ミスマッチの影響は、入学してすぐに表れるとは限らない。むしろ、時間をかけてじわじわと生徒を苦しめていく。

例えば、進学実績を重視して選んだ学校が、実は体育会系のノリが強い校風だったとする。勉強熱心で静かに本を読むのが好きな生徒にとって、「みんなで声を出そう!」「クラスで団結しよう!」という雰囲気は、毎日がストレスになる。

授業は理解できても、学校生活全体が苦痛になり、中2、中3と学年が上がるにつれて元気がなくなっていく…。

逆のパターンもある。

のびのびとした校風に惹かれて入学したものの、授業のペースがゆっくりで、もっと先に進みたいタイプの生徒にとっては物足りない。これも辛い状況だろう。

なぜミスマッチは起こるのか

ミスマッチが起こる理由はいくつかある。

「親が行かせたい学校」と「子どもに合う学校」がずれていること。

根本的にはこれが一番大きいだろうと思う。

小学生の段階では、子ども自身も「何が自分に合っているか」を言語化できないことが多く、親の期待が自分のやりたいことになりがちである。まあ…これは仕方のない面もあるのだけれど。

また、学校説明会や文化祭で見る「表の顔」と、実際の「日常」が違うこともある。説明会では素晴らしく見えた学校が、実際に通い始めると違った…という話は珍しくない。

ある程度の伝統校だと、親の世代の学校のイメージと今の学校の状態がズレているなんてこともある。

それでも6年間は成長の時間になりうる

ただし、ミスマッチがあったからといって、すべてが悪い方向に進むわけではない。

中1のころは「この学校、合わないかも」と悩んでいた生徒が、中3や高1になって「今はこの学校でよかったと思う」と言ってくれることもある。

意外と人間関係が変わると学校へのイメージも変わることが多いので。

それでも、やはり最初からミスマッチが少ない方が、生徒にとっても保護者にとってもよい。

6年間という時間は、中学生・高校生にとっては人生の大きな部分を占めるのだから。

「合う」を見極めるために

ミスマッチを避けるために何ができるか。

たぶん、何度もその学校に足を運ぶしかないんだろうと思う。

平日のスクールバスの様子とか、電車通学している生徒の様子とか、そういうものを見てみるのもよいかもしれない。

中学受験を控えているご家庭には、焦らず、じっくりと学校選びをしてほしいと思う。

見ているものが少ない中で選ぶのってとても大変なことだと重々承知の上で、後悔がないように選ぶことに時間を使って欲しいなって思うのである。

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