こんな記事を見た。
昨年の自殺者数が発表された。全体では初めて2万人を下回り、過去最少を記録した。一方で、小中高生は532人で過去最多を更新しているという。
この矛盾をどう受け止めるべきか。
社会全体では自殺対策が一定の成果を上げている。それなのに、子どもたちだけが取り残されている。大人の世界は少しずつ「生きやすく」なっているのに、子どもの世界は逆方向に進んでいる。
データを前にして思うのは、私たち大人が子どもの「生きづらさ」を本当に理解できているのか、ということだ。自分が教職に就いたこの十数年でも、環境の複雑さは相当に増してきているように感じる。
子どもたちが置かれた環境そのものを見つめ直す必要がある。
学校現場にいる者として、この数字を「統計」として流すことはできない。
一人ひとりの生徒の表情を、もう一度丁寧に見る。それしかできないのかもしれないが、それこそが今、求められていることだと思う。
全体が良くなっているのに子どもだけが悪化する。この時代の難しさは、まさにそこにある。





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