
カンコー学生服が2026年1月に公開した調査結果が興味深い。
全国の中学・高校生1,200人を対象にしたインターネットリサーチで、生成AIの利用経験・使用シーン・学校生活での使用用途などが報告されている。
数字をざっと拾うと
利用経験については、「よく使っている」と「たまに使っている」を合わせると約8割という数字が出ている。使用シーンとしては「勉強の調べもの」が全体の73.7%でトップ、続いて「レポート・作文のヒント」(45.9%)、「趣味・遊び」(40.7%)、「相談・話し相手」(36.8%)という順だ。
学校の授業・宿題での使い方としては、「考え方や構成のヒントをもらう」(63.0%)が最多で、「自分の文章を直してもらう」(39.3%)がそれに続く。一方で、
「最初から答えを全部出してもらう」(全体22.0%、中学生19.9%、高校生24.0%、男子20.5%、女子23.4%)という回答も約2割あり(調査報告より引用)
という数字も並んでいる。
性別の差も少し気になるところで、「相談・話し相手」として使っているという回答が女子では49.9%と半数近くに達している点は、学習用途を超えた関わり方として記録しておく価値があるだろう。
量的に実態を把握するということ
こういう調査が出てくると、どうしても数字をめぐって「多い/少ない」「良い/悪い」の話になりがちだ。
まあ、それは避けられないのだが……まず「どういう使われ方をしているのか」を量的に把握することには、それ自体の意義があると自分は思っている。
現場で生徒と話していると、感覚的には「あの子もこの子も使っているな」という印象はあっても、それがどの程度の広がりなのかは正直つかみにくい。
N=1,200という規模の調査で出てくる数字は、そのざっくりとした輪郭を与えてくれる。
調査の設計や方法論の限界(インターネットリサーチによるサンプリングの偏りなど)は当然あるので、数字をそのまま鵜呑みにするつもりはないが、手元に何も参照軸がない状態よりは議論のスタート地点に立てるのではないだろうか。
詳細はPDFでもダウンロードできるようなので、関心のある方はぜひ。




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