ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

なぜ極限状態でも本を読むのか

シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)

シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)

 

GWももうすぐ終わり。順調に本をのんびりと読めています。

これほどのんびりと本が読めるのは精神的に非常に充実しているような気持ちにはなります。時間と気持ちに余裕があるからこそ、本を読むことができると思うわけです。

しかし、今日、紹介するこの本の中の読書は、そんな自分のお気楽な読書とは全く違う意味を持つ行為なのです。

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1440分の使い方

Time

今日は法事のため一日、やることなく拘束されていたので、ひたすら電子書籍を読んでいました。こういう力を入れないで流し読みすることも精神的なリハビリにはまずまず必要。

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

 

Prime readingで無料で読めるので、気楽に楽しむにはよいものでした。

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生きる道を見失わないために学ぶのです

Careers Key

GW後半戦。疲労回復がてら、気楽に読める本を一冊読みました。 

働く大人のための「学び」の教科書

働く大人のための「学び」の教科書

 

一時間位で読める気楽さでありながら、内容としては非常に刺激的な一冊です。ぜひ、今からでもamazonで注文してもいいような(笑

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授業設計に使うか、自分の勉強に使うか、生徒に薦めるか

Learning Centre_011

前にも少し紹介していたけど、結局、紹介の仕方に迷うので紹介してしまおう。

学習設計マニュアル: 「おとな」になるためのインストラクショナルデザイン

学習設計マニュアル: 「おとな」になるためのインストラクショナルデザイン

  • 作者: 鈴木克明,美馬のゆり,竹岡篤永,室田真男,渡辺雄貴,市川尚,冨永敦子,高橋暁子,根本淳子
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 2018/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学び方を学ぶための本

この本の根本的な方向性は、本書の冒頭に示されている。

私たちは最新の知識や考え方を知り身につけることなど、知識やスキルの更新を頻繁に行っていかなければなりません。つまり、生涯学び続けることが必要なのです。

そうして読者にこう問いかける。

みなさんは、自分の「学び方」ということに、どの程度真剣に向き合ってきましたか?(中略)これまえに膨大な時間をかけて学習してきて、さらにこれからも、長い時間、生涯をかけて、みなさんは学習していくことになります。これからも長い時間をかけていくわけですから、自分の学び方を今よりも、より効率よく効果的にできたら嬉しいと思いませんか。

まさに、これらの冒頭の文章で示されるように、「生涯にわたって学び続ける」ために、「どのように学び方を磨いていくか」ということのヒントをちりばめた一冊となっているのである。

そのために、大きくは「自分の学び方と向き合う」「学びの場を作る」「学び方を工夫する」「これからの学びを考える」という4部構成、そしてそれぞれの部を細かく章立てして、全部で19章から成り立っている。

何よりも、本書の大きな特徴としては、いずれの「技」もいずれのアドバイスも「学術論文」などに裏打ちされた信頼できる方法論が述べられていることです。アドバイスの根拠が学術論文ですから、その気になれば、自分で原著論文や参考文献に当たることができます。

「学び方」を学ぶ本でありながら、「学びのスタート地点」にもなるという本なのです。

さて、この本を読むべきなのは誰なのか…

この本の面白いところが、紹介された「学び」のモデルが「学び手」としても参考になる書き方がされているし、一方で「授業のデザイン」を考えるためのヒントもちりばめられて書かれているのです。

その証拠として、一つの章ごとに「学生」の立場を想定した感想の例と「チューター」すなわち「教える側」の立場の想定した感想の例を紹介しており、同じ理論について「学ぶこと」と「教えること」の両面から納得できるようにできているのです。

さて、こうなってくると、いったいこの本を誰が読むべきなのかということに興味が湧きます。

自分のようにブログを書いたり授業を練ったりするのが好きな人間にとっては、学ぶ側の立場としてこの本と付き合っていくと、やはり色々と学び方についての発見があり、すぐにでも試したくなります。

一方で、自分が学ぶということを離れて、ここに書かれているモデルをうまく授業に適応していくことによって、どんな授業が作れるのかということについて考えても面白いところです。

または、そもそも自分が読むのではなくて、高校生に教えているのであれば、高校生に読ませてみたいという気持ちもある。大学の勉強の仕方と高校の勉強の仕方の乖離が大きくて戸惑う生徒が多いということは、イマドキは言い古されたことではあるけど、決定的に解決法がある訳でもないのだから、こういう本で背伸びさせるのも大切だよなぁと思う。

さて、誰が読むべきなのでしょう。でも、学ぶことに興味がなければ面白くはないかもね。

愛すべき蔵書家へ〜本で床は抜けるのか!?

Harrowden Books, Finedon.

ダラダラと年度最後の休みを満喫中です。

本日はこんな本を読みました。

本で床は抜けるのか (中公文庫)

本で床は抜けるのか (中公文庫)

 

皮肉なことにKindle版もあるのですが、これは、紙で買うしかないでしょ(笑)

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