ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

教員の資質・伸ばせる能力

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教育実習を終えて。

たった二週間だと何も教えられないし変えられないものです。せめてのびのびとやってくれればよいし、子どもをちゃんと見ようとしてくれるならそれだけでよいのです。

 

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それが一番難しいのだと思いましたが…。

扱いきれない素材にどう向き合うか

どうしても年間のカリキュラムの一部を実習生には担当してもらうことになるので、実習生の専門や興味とは全く異なることをやってもらうことになる。

そのため、大学でほとんど勉強をしていない分野について勉強しなおして授業をしてもらうことになるのだけど、やはり高校二年生くらいまでくると素材自体の難易度が決してヌルくない。

結果的には、今回の実習でも素材の難しさのために、授業する側の方が理解が大きく及んでいなかったことが厳しかった。研究授業の後に徹底的に絞られたようだけど、指導教員としては「仕方ないかなぁ」と思う。実は今回の素材は5月に渡しているので、それで授業研究してきても読みが足りない、知識が足りないというのであれば、自分が素材を解説しても、仕方ない。中途半端に知ったかぶりして生徒の授業をやられても困る。

自分だってすべての文章についてなんでもかんでも精通しているわけではない。でも、時間を掛けて何とか授業までには何とかする。勘所は、まあ経験があるからね。

素材に対して向き合う時間を十分に使っても、どこを押さえるかわからないというのは、まあ、経験していくしかないかもしれない。子どもがその経験を待ってくれることはないし、親からすれば自分の子どもが経験値稼ぎ扱いされたら怒るでしょうけど。

そうなると、経験なんて逃げ道を作らないで、ネットだけでもいくらでも手に入る指導案や附属の研究紀要を見て何をすればいいか考えなければならない。大変だけどね。

何故、話し合いが滞るのか

自分の授業は挨拶もしないくらいテキトーに始まってテキトーに終わります。なぜなら、単元が動けば別に自分がいようがいまいが生徒はやりたいことをやるからです。 

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逆に言えば、やりたくないことはやらないけど。

可哀そうだけど、実習生には「チョーク&トーク」はできればやめて欲しいと言っていました。理由は二点、一つは単純に生徒にとってチョーク&トークの弊害が大きすぎるということと、もう一つは今更チョーク&トークで授業を受けるほど生徒は素直じゃない(笑)。ま…結果的に読めてないことが多かったのでチョーク&トークやらないで正解でしたが。

そんなわけで、話し合いを中心とした授業をやることになりましたが、やはりこれも簡単にはいきません。上の記事のように放っておいても自由に話せる生徒が、全然、話し合いにのめり込めない。

色々な理由がありますが、やはり素材の理解不足からくる「問い」の悪さが原因でしょう。 

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とは言え、あまり発問を教員の専売特許にするのは、どうなんだろうと思うのだけど。「質問づくり」もそうだけど問いを持つべきは授業者ではなく生徒であるべきだと思うからね。

実習生も色々頑張って生徒を「動かそう」と問いを考えてくれましたが、結局、その問いは、自分が答えて欲しい答えを投げつけているだけの発問であって、考えてみたくなるような「問い」にはなってなかったということでしょう。

とても意地悪ですが、授業をやる前から失敗するだろうことは分かっていました。でも、実際に生徒に投げてみて自分でなぜ上手くいかないかを考えてもらいたくて、そのままにやらせてみました。その分だけ、とても苦しい思いを実習生はしたようですが。

自分が授業をしているときは生徒がよく動くのに自分の授業では別人のように生徒が動かない。

意地悪かなぁと思ったけど、やっぱり実習だからこそ失敗してもいいのだし、失敗して悩むべきだと。

本人がどこまで取り戻そうとするかは分かりませんが。

自分は実習生指導に向いていないのかもしれない

改めて思いましたが、自分は本質的に人に親切ではないのです。失敗したくないという気持ちが見え隠れしているのを知りながら、見えないふりして助け舟を出しませんでしたし、失敗するのが分かっていることもそのままやらせて失敗させます。

他の先生方が親切そうにしているのを見ると、自分が非常に酷い人のように見えます。ま、卒業生だから先生からすれば実習生が可愛いのはあるかもしれませんが。

よほど、自分だけでやるほうが簡単です。干渉して指示を出したほうが簡単です。

どこまでわかってくれるかなぁ…。

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