予告していた本が届きました。
情報時代の学校をデザインする: 学習者中心の教育に変える6つのアイデア
- 作者: C.M.ライゲルース,J.R.カノップ,Charles M. Reigeluth,Jennifer R. Karnopp,稲垣忠,中嶌康二,野田啓子,細井洋実,林向達
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2018/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プロジェクトベース学習のトップランナーであるミネソタニューカントリースクールのことが書いてあることに期待して買ったのですが、それ以上にとてもよい本だと感じました(まだ、流し読みしかしていない)。
とにかくミネソタニューカントリースクール!
自分はかれこれ十年くらいずっとミネソタニューカントリースクールのPBLについて追っかけをしている。とにかく、自分が教育について勉強し始めたときに、衝撃的な学校があるのだと思い知らされたものだったので、今でもやはり良いものだと人に伝えたくなる。
これまで書いてきたプロジェクトベース学習の記事です。
上の記事でも紹介してきたことが、この本では更に詳細に紹介されています。特に、自分の持っていた情報が、やや古いこともあったのでアップデートという意味でもとても刺激的でした。
ぜひ、世の中にPBLという言葉が広まりつつあるこの時代だからこそ、「学力の保証も徹底している」「本当に子どもの好きなことから学びが実現している」「学校が子どもや地域のものである」ということがリアルに実現しているこの学校のことが広まってほしい。
なお、上の記事でも紹介していますが、ミネソタニューカントリースクールのことが出てくるのは以下の三冊です。
プロジェクト・ベース学習で育つ子どもたち―日米18人の学びの履歴
- 作者: 上杉賢士,市川洋子
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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プロジェクト・ベース学習の実践ガイド―「総合的な学習」を支援する教師のスキル
- 作者: 上杉賢士
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本
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PBL以外も…!!
つい、PBLに対してばかり自分の興味が行きがちなのですが、この本は流し読みした感覚だと、かなり面白い本だと思われます。
さすが、ライゲルースの本という言うべきか、重要なこととして「教育のパラダイムの転換なのだ」ということを徹底的に論じていることが非常に重要だと感じます。
ミネソタニューカントリースクールも「パラダイムの転換」を成功した学校の一例として挙げられています。
日本の「学校改革」や「教育改革」がどこまで大人のための大人の都合の改革で、二言目には「現実的には…」とぼやいているだけだけど、本気になれば根本から常識を覆せるのだと思い知らされる。
タイトルにある「学習者中心の教育」という言葉に偽りがない。日本の「学習者中心」という言葉が「大人の手のひらの中で学習者中心」と偽っているのと、まったく考え方が違う。
コアとなる価値観が伝わってほしい……。
どうすれば、この気持ちの高まりを共有することができるんだろう?
唐突に日常に引き戻されて、今、テンションが…