学年団が一回りして再び短歌を扱う時期が来た。
短歌初心者の生徒のために~導入と創作に触れる~ - ならずものになろう
三年前の実践は楽しく、前向きに取り組むことは出来たのだけど、生徒に何かが残っている方言われるとやや自信がない。
前回の単元をブラッシュアップして、言葉の力をつけつつ、短歌そのものを時々は人生に思い出して付き合ってくれるような気持ちに生徒をできるような単元を作りたいところである。
素材は色々と増えつつ
三年前よりも手元に生徒に渡せそうな素材は蓄えたつもりである。硬派なものから気軽なものまであるけれど、三年間で色々な本も出てくれたなぁと感じる。
例えば最近であれば
の歌人たちの短歌の授業の提案は、そのまま歌人でも何でもない自分がやるには問題があるけど、短歌はこういうところを押さえると面白く付き合えるのだなぁとわかるようなものでした。
生徒自身に読んでもらえそうな素材としても
のような本がちょうど今年になって発売になってくれたり…。
単元でまとまって取り組んでもらったあとに、どれだけ折に触れて手に取ってもらえるかは大切な指標だろうと思うので、図書館とも協力しながら、授業が始まる前に環境整備はしておきたいな。
何を目標とするか…
単純には、楽しければいいかなと思う自分もいるが、極端に授業時間が少ない今年度のカリキュラムだと、楽しいだけで終わらせられないというジレンマがある。
あまり下心を出すと破綻するのは分かっているが、短歌でしか出来ないことはやりたいな。
一つ思うこととしては、生徒の様子を見ても「語彙」という観点はかなり課題があるので、鑑賞や創作を通じた語彙指導は仕掛けてみてもいいかなと。
次回の学習指導要領に明確に語彙指導の必要が書かれてきたということを理由にするつもりはないけど、語彙指導を色々な単元で模索しないといけないなぁという感触が、教えている生徒の実態からは感じられる。
今の調子で語彙指導を適当にしていると、生徒たちに、用語集の後ろの方にある語彙一覧表を丸暗記させるようなつまらないことをやりかねない。まじめにどうするか考えたいところだ。
自信を持たせてスタートしたい
短歌の単元が二学期のスタートの単元になる。生徒には馴染みが薄くて、ネガティブな気持ちからスタートすることにはなるのだろうが、自分たちの言葉を使うということに手応えと楽しみを感じて欲しいのである。
一学期が論説で手一杯だったので、ガチガチに固められたような気持ちになって息苦しかった生徒もいることだろうし、中学校からの高校への飛躍で泡を食った生徒もいるだろう。
それはそれで大切だけど、もう少し、自分の手の届く範囲の言葉で納得や手応えを得られるような体験をしてもらいたいな。