来年度のことをそろそろ考えています。
普段、単元学習だとかアクティブラーニングだとか言ってあまり入試のことをいってはいない自分ではありますが、勤務校は大学入試と縁を切れない学校にいます。
そんな学校にいるので、新年度の指導としては「大学入試に向けて」ということを曲がりなりにも話さなければいけないのです。
そこで、今年度の一つのテーマとしては「手帳を活用して勉強を進める」ということを指導できないかなぁと思っています。というのも、どうしても生徒たちの様子を見ていると言われたことはしっかりできるのだけど、自分で何をやったらいいかといことについての判断や何をどこまでやったらいいかという判断は弱いという印象があります。
だから、手帳の活用の仕方を指導して、自分たちで受験までの道筋を立てて学習を進めていけるような態度を育てられないかなぁと思うわけです。
そこで、そんなオリエンテーションの原案をこのブログに書いていこうと思うので、さらに良いアイデアがれば教えてくださいという企画です。
大学入試をタスクとして考える
現状の入試制度では大学試験の一般試験については雑な言い方をすれば、「必要な問題集」を「必要な数」だけこなし、「必要な能力を身に付ける」ことができれば十分合格することができるわけです。
そう考えると受験までに必要な勉強というものは気合と根性で闇雲に量をこなすよりも、必要な時期に必要なものを徹底して勉強していけば、きちんと学力がつくはず……と考えられます。
まあ、実際はそう単純な話ではない部分も大いにあるのだけど、それでも、「仕事量」を見える化して確実にこなしていく仕組みがあれば、勉強のモチベーションも保ちやすいだろう。
そのための「見える化」のために強力なツールとして手帳は使えるんじゃないだろうか。
なぜ、見える化が必要か
現在の入試システムは単純明快な学力試験がある一方で、面接や小論文のような基準が受験者には不透明なものがあったり、AO入試のような入試があったりするために、受験生がひたすら勉強だけに集中するということが難しい環境にある。
どうしたって、「宝くじ」のように当たる可能性のあるAO入試があれば飛びつきたくなるし、二次試験に面接や小論文があればその対策だってやりたくなる。
でも、その一方でそのような「基準がよくわからないもの」について対策をしようとし始めると、実は恐ろしく時間が食われてしまい、勉強時間が大幅にストップしてしまう。真面目に、本気で合格を目指しているときにそのような取り組みをするのはいいし、必要なことではあるのだけど、面接や小論文対策やAO対策が地味で苦しい勉強を後回しにする口実になりやすいのではないかということだ。
だからこそ、そのような対策をするのは構わないとしても、やらなければいけない勉強の量についてはきちんと見える化しておき、そのような試験と並行して徹底して地道な勉強の量を減らさないように管理していくべきだろう。
費用対効果は高い
一度、手帳でタスク管理の方法を身に付けてしまえば、安定して継続的に学習を続けることができ、時間差はあるにせよ確実に実力の向上を期待できる。
また、このようなタスク管理能力は大学入試だけに終わらずに、色々な場面で将来的にも役立ててもらえるスキルである。
そのため、特別な教材や受講料もいらずに、しかも将来的に役立てられる手帳術を教えるのは意義は大きいのではないだろうか。
アイデアお待ちしています
これから新年度に向けて少しずつ書いていってみますが、何か面白いアイデアがあれば教えてください。今後、整理して紹介します(笑)