今週末の授業から、各クラスでリーディングワークショップに入ります。
以前に行っていたリーディングワークショップから7か月ぶりとなります。こんなに間をあけるつもりはなかったのだけど…。
授業と上下左右のカリキュラム
こんなにリーディングワークショップを放置してしまった一番の理由は、受験に対する圧力ということは否定できない。結局、受験のことを棚上げにしてリーディングワークショップをやっても、生徒の方が安心して読書に取り組めない。
無理にリーディングワークショップをやっていても、きっと数学や英語を内職されて終わりだろうなと感じる。
いや、どうなのだろう、生徒のせいにして、自分が普通のカリキュラムから外れることの責任を負えないことを言い逃れしているのかもしれない。おそらく、リーディングワークショップで十分に生徒の学力を伸ばすことは出来ると信じ切ることができない。
全くもって、自分の覚悟が足りていない。覚悟するだけに足りるだけの勉強が足りていない。
生徒にとっての受験の重さと、受験学力とリーディングワークショップの関係をどうすればいいのか、やっぱり分からない。普通の授業をやっていたところで別に受験学力が伸びるなんて楽天的なことは言わないし、むしろ一斉授業で分かった気にさせる程度のことで点数を取らせられるなら、受験の直前にちょっとやればいいんだから、もっと気楽にリーディングワークショップに舵を切れるのに。
これでも勉強はしてたつもり
半年以上、間を空けてしまったのだけど、自分もその間にそれなりに勉強はしてたつもり。
In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents
- 作者: Nancie Atwell
- 出版社/メーカー: Heinemann (Txt)
- 発売日: 2014/11/05
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この分厚いのを少しずつ読み進めています。分厚すぎて何を書いてあったか最初のほうのことを忘れていますが。
少しずつ「子どもは自分が読むべきものが分かって自分で自分のことを伸ばせる」ということを信じたいという気持ちになっている。
一応、このタイミングでリーディングワークショップをやるのは、一年間の予定には入っていたけど、時間を捻出できるかはギリギリだった。
ただ、無理してもよいかなと思ったのは、実習生の授業で色々と実習生が至らない点が多い(失礼)中、生徒の方がある意味で勝手に読んで、勝手に深めている様子を見たら、もうさっさとリーディングワークショップで自由にやらせたほうがいいなと思ったのです。
どこから話を始めようかな
リーディングワークショップを始めるにあたって、以前経験しているクラスはつつがなく始めることができるのだけど、今回がリーディングワークショップを初めて体験する生徒もいる。そのクラスにはリーディングワークショップの意義や効果をちゃんと話して、真剣に取り組んで欲しいし、自分がちゃんと読めるということが自分の力を伸ばすことになるのだということを伝えたい。
理解するってどういうこと?: 「わかる」ための方法と「わかる」ことで得られる宝物
- 作者: エリン・オリヴァーキーン,山元隆春,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
やはりこの本はベースになる。自分がぶれないためには何度も読み直しておかないといけないと思う。
読書と言語能力: 言葉の「用法」がもたらす学習効果 (プリミエ・コレクション)
- 作者: 猪原敬介
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2016/03/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
これもまたよい本です。結論は穏当なことにまとめられてしまうのだけど、あたりまえのことを裏付けをもってはっきりと言えるのはいいなぁと思う。
読解力というと入試問題が解けるということにしか目がいかないという段階から、自分で読む、自分が読めるってどういうことなのか、自信をもってもらいたいな。