本日から高校2年生でリーディング・ワークショップを開始しました。
今回は前回と異なり、全5クラスを代わる代わる実施していくので、なかなかにハードな感じにも思えます。クラスによって全然異なるリーディングワークショップが展開されるのだと思うと心が躍る一方で、どうなってしまうんだろうという不安もあります。
しかし、必要なことなんだろうなぁという思いは強いのです。
根本的な疑問として
これは単純に自分が勉強不足なだけなのですが、リーディング・ワークショップを実践する人たちは、何クラスくらい同時に指導しているのでしょう?延べ人数もけっこうバラつきがありそうなイメージがあります。
日本のリーディング・ワークショップの実践は、多くの場合が小学校であるので基本的には担任がクラスで行っているというイメージなのですが、中高の場合はどのくらいのクラス・人数が同時進行で行われているのでしょう。
ちょっとやる気を出して調べれば分かりそうなのですが、余裕もないので今後の課題としておきます。
中学校・高校で実践されている方のお話を聞いてみたいところです。
人数とクラスの多さが重い…
なぜ、このような話の出すのかといえば、自分のように異なる複数のクラスでつまり教科担任制でリーディング・ワークショップを実施すると、すべてのクラスでかなり異なるリーディング・ワークショップが行われることになります。雰囲気だとかミニ・レッスンだとか微妙にクラス間で異なってきます。
そのような時に問題になりそうなことは
- そもそも人数が多くなるとカンファランスなどがかなりキツイ
- クラス間でかなり質的に異なることをやらざる得なくなることの是非
- 評価
- 人気の本が奪い合いになる
など、が考えられます……というか、現在進行形で問題にダメージ受けています。
昨年に比べてはるかに人数が多いので問題が顕在化している感じですね…。
一番きついのがカンファランスですね。記録を残すことや大福帳でコメントをすることもかなり手間になります。
Evernoteにふせんを読み込むのもクラスが多いとかなり厄介なので今回は諦めました。あすこま先生がGoogleスプレッドシートで行っていたので、それをそのまま真似して手元のiPhoneで行うことにしました。
また、どうしても打ち込みが辛くなることもあるので、Google Keepに音声メモで残してしまうなどもしています。
今年の生徒の様子をみると…
今回は初回の授業として、リーディングワークショップの目標を書いてもらうミニレッスンから始めました。
そこで書いてもらった目標をみると去年との違いが少しありました。
今年はたまたま今、課題で小論文を書くという課題を課していることもあるせいか、生徒の読書で「知識を広げたい」「自分の考えを立証したい」などの目標にされているのが目につきます。
もちろん、高校二年生のこの時期ですから、受験ということが目に入っているので、「知識を増やしたい」「速読をできるようにしたい」というような目標は、おそらくそのことが頭にあるのだと思われます。
しかし、それでも、読書で色々なことをやってみよう、自分のこれまでとは違うことをやってみようとするのは、よいことなのではないかと思うことにします。
生徒の読む本に自分が驚く
生徒の好みが多様化し、読める本のレベルが高度になっていることもあって、カンファランスをしている自分が驚かされることが多い。
こういう本を見つけた生徒がいた。
絶対、これは国語の教員で、男性である自分は意識の中にはない本だ。
思わず、ぎくりとさせられた。自分が教えていたのでは、こういうことに興味がある子に、こういう本があることを教えることなんて絶対にできなかった。
逆にうちの学校の図書館にあったことが、司書の方の力量に感服することでもあるけど、それに巡り合ってくれたことが、本当にうれしく思う。
どうしたら、こういう強烈な興味にあう本を教えてあげられるのだろうと思う一方で、子どもたちが自分自身で巡り合わなければいけないのかもしれないと思う。子どもたちが巡り合うためには……やはり、我々は時間という贈り物をしなければいけないのだおるな。