授業時間を捻出して、継続的にリーディング・ワークショップを続けています。
時間と手間がかかる
リーディング・ワークショップが目指すところの一つは、子どもたち自身が読書家としての自分自身を知り、必要な本に自分で出会うことができて、一つの本を自力で読めるようになることだと考えているけど、そのような状態に到達することはとても時間がかかる。
そもそも数値や客観的なエビデンスで示すことが難しいものだ。だからこそ、一回一回のカンファランスで生徒の読書の実態を会話の中でつかんでいくという地道なくり返しをしている。
本当に生徒の実力が付いているのか、教えるべきことを教えられているのか、そういうことが不安になる。
1回、2回くらいの授業ではもちろん変化は出てこない。1回の授業でカンファランスできる生徒の数は4~5人くらいなので、全体の変化を見ていくことも簡単ではない。
しかし、それでも我慢強く二ヶ月くらい続けていると、確実に生徒の変化があるなぁと感じる。
読書ノートの書き込みや本の内容についての質問への回答の仕方など、少しずつ生徒が変化することが分かる。
カンファランスを迷う
毎度のことであるが、リーディング・ワークショップで一番の自分の課題はカンファランスをどうしたらものかなぁということである。
こういう本の内容を踏まえて、生徒に投げかける言葉を考えるようにはしているものの、意図的な質問を羅列して並べてしまうと何だか生徒を詰問しているようになってしまう。
だからといってただの雑談のようになってしまうと、そのうち生徒との会話もマンネリ化してくるし、そもそも指導として何を自分がしているのかがブレてしまう。ちゃんと目指したい、身につけて欲しい力を考えるのであれば、どう問いかけることが生徒を伸ばすことになるのかを悩まずには居られない。
また、記録の取り方も迷っている。授業外でどのくらいのペースで読んでいるのかなどを記録しておき、変化を追いかけるようにはしているし、本についてどう考えているかを記録しておいて別の機会に同じことについて再度聞くなどしている。
基本的にはパソコンを使って記録を取っているが、話をしていると記録を取るのがおざなりになりやすい。後からまとめて記入しようとする自分にとって都合のよいことを書きがちなので、注意が必要だなぁと思っている。
記録を残しておかないと、声をかけなければいけない時に、そのタイミングを外してしまう気がするのだ。
我慢強くおこなっていく
一年間をひたすら続ける。どこまで我慢してやっていけるだろうか。そして、一年でどれだけ周りを納得させるだけの成果をあげられるだろうか。