国語の語彙指導はなかなか厄介。
どうしても力技になりやすいし、それぞれの先生の経験値に拠りやすい。
本書はデータで「上手い」「できる」と言われるようなことを、暗黙知にしないで済ませる方法を提案している。
明治図書出版クオリティの本ではない。なかなか我慢強く読まないと、ノウハウをつまみ食いしやすい。
ノウハウだけで読んでしまうと、酷く常識的で、単純なことばかりになってしまい、意味を理解することも難しい。
しかし、「あとがき」の著者の言葉から、きちんと読む、自分のことをどのように読むのかということへの熱意を感じとると、この本の意図が見えるかもしれない。