週末は色々と足を伸ばして勉強会へ。
授業づくりの勉強の一方で入試の研究に行ったりと……バラエティ豊かと言えば聞こえはいいけど、仕事が雑多に雑になっているとも…。
授業を学び合うのはよい
なんだか久しぶりに国語科の授業づくりを学び合うような会に参加してきた先日。自分の精神的に国語科に食傷気味で何やってもつまらん気分だったが、やっぱり実践を学び合う会に出ると、そういう陰鬱な気分もとりあえずは引っ込むのである。
特に小学校の実践は教材の工夫のされ方も面白いし、子どもたちに何とか力をつけようと用意周到に準備されていることも勉強になる。高校でばかり授業していると、どれだけ雑に授業をやっているのかと反省する気分になるし、自分が余裕がないことやっているなぁと思うのである。
小学校や中学校の授業の実践を見ていると、子どもたちが楽しそうだし、のびのびとしているし、長く子どもたちの成長を見るのも楽しいよなぁ……と、苦労をあまり直視していない立場からはぼんやりと思うのである。高校に上がってくるころには、すっかり自信もない様子で、嫌いな科目に国語が上位に来るし、素材自体が生徒の実態から急に離れていくし……うーん…まあ、これは愚痴である。
それぞれの校種で苦労はあるので、隣の芝は青い。
ただ、高校にいる人たちが、小中の実践に学ぶことは多いとは思うのである。特に、子どもを見る、子どもと素材が出会う瞬間を工夫する、子どもと一緒に考える……そういうことの視点に学ぶことは多い。
それだけに苦労は多いのだなぁと話を聞いていると感じられるし、丁寧に子どもに付き合っているから、「こうしたい」「ああしたい」ということに切実さが感じられ、一緒になってどんな授業がいいかを考えるのは楽しいのである。
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授業は子どもをよく見ている人と話すのが楽しい。
入試は入試として…
それはそれとして、自分のお仕事として受験指導があるので、予備校へ足を伸ばして入試問題研究。
無料のものなので、有料のものとは違って、それほど大きく、新しい何かを得ることはないのであるが、自分の入試問題研究の答え合わせである。自分がちゃんと問題を解けているのだろうかということをブラッシュアップしないと、いつのまにか問題を解く力も教える力も鈍ってしまうだろうと思う。
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色々な過去問集の模範解答を見るが、物足りなさを感じたり明らかに誤りを見つけたりするのだが……なかなか相談相手も近くにはいなかったりすることもあり。
解説することも……大切な仕事だよなぁ……ただ、自分にそれに時間をかけて準備する気力と意欲がわかないだけで。必要な方法を端的に教えたら、あとは自分で練習してトライ&エラーを繰り返しかないのだから、授業を張り切って知識自慢みたいなことになっても意味がない。分かりやすさが実力をつけることにもならないし。
もっと他のことに自分の時間を使いたい。必要最低限に圧縮して、楽しいことをやりたい。