教育実習生が実習に来ている時期である。
授業をよく見る
教育実習の一番にするべきことは授業をしっかりと見ることだということは、過去にも何度も主張している。
どのような先生の授業であっても自由に見学に入れるのは、教育実習生の特権である。教員になってしまうと、なかなかお互いに牽制し合って、授業を見に行くことは難しい。
授業は見れば見るほど、子どもの見取りが上手くなる。特に実習生のように授業経験がほとんど無い状態から、授業の現場に過ごす時間が増えることで、めきめきと力をつけることが出来る。
逆に言えば、時間があることに甘えて研究室にこもっているような実習の仕方はあまり感心しない。教材研究という大義名分があるとしても、それは……時間の使い方として非常に勿体ないと思うのである。
授業をどこまで見るか
授業者は授業の最初から最後まで色々と気を遣っている。授業を受ける側は油断することもある。
実習生はどちらかと言えば、前者の立場で授業を見るべきなのだけど、だいたい油断すると後者になる。
授業の仕掛けや狙いが、どのように子どもたちに作用していくのかということを分析的に見るということは、実は現職でも意識していない人はほとんど出来ない。
授業の仕組みに興味を持って授業を見ていくと、退屈に見えるような授業であっても実は非常に工夫されていることもあるかもしれない(急に弱気)。
授業の見取りのポイントは授業記録をたくさん読むと見えてくるものはある。その意味で、やっぱり
『授業づくりネットワーク』の実践者たちの言葉はとてもいい。