本日は秋分の日で土曜日が勤務日である本校も祝日。
これから昼間の時間が減っていくのに合わせて、徐々に過去問の添削も増えていく。
特に国公立大の過去問の添削はなかなか骨の折れる仕事である。
細かく書きすぎない
添削は時間を書けて内容を確認していくので、つい多くの情報を答案に書き込んで返しがちである。ただ、それをやってもあまり記述の質の向上に気するかと言われると、微妙な感じがある。
確かに多く朱が入っている答案は親切に見えるのだけど、結局、どこから何をやったらいいのかが分からないので、混乱させるだけで終わってしまう。生徒が国語だけを勉強しているのであれば、情報量で指導するのもよいのだけど、だいたいの受験生は国語だけを勉強しているわけではない。
効率よく何を勉強したら良いかというメッセージを送れないのであれば、教員が添削している意味が無いのである。
欲張らないで絞る
書き込んで返すと仕事をしているような実感を自分が持てるので、やりたくなる。
ただ、これまでの経験を踏まえて考えても、少し余白が残るくらいの書き方の方が、生徒の復習の時には考えながら、役に立ててもらうことが出来るのである。
ただ、なかなか白いままで返すのは勇気が要る。
手厚い問題集の代名詞みたいな問題としては
があるけど、この書き込みの量や解答解説の細かさは、なかなか重量感がある。
それだけに、この問題集は人を選ぶ。
人を選ぶ添削指導では指導にならないのである。