ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

必要なことを読む時間を作るために

この数年、コロナ禍のイレギュラーもあって、年々退勤時間が遅くなっているし、身体の疲労感を強く感じるようになっている。

自分が歳を取って体力が失われているということが大きいのかもしれないし、仕事が増えるのは年齢相応に責任を持つということなので仕方ない。

ただ、そうなると本を読めなくなっているという自覚もあって、困ったなあという気持ちがある。

とはいえ、国語科の教員という仕事をしているので、人よりはまだ本を読む習慣は残っているので、どうすれば本を読めるかを考えてみたい。

読めない本を諦める

身も蓋もないことであるけど、自分の立場が変わって、体力も落ちて、集中も出来なくなってきているのであれば、読めない本を諦めるべきなのである。読むべき本に集中して、貴重な時間を浪費しないようにするしかない。

ただ、難しくて読めないという話は想定していない。難しくて、時間がかかっても読まなければいけない本はいくらでもある。

逆に、読むのは難しくなくても、全然、理解できない本がある。

個人的には最近量産されている教育書の特定ジャンルは、まったく読んでいて理解できない。目が滑るというか、価値観について行けない。端的に言えば、読んでいて心地よくないので、せっかくの時間を使いたくないという感触である。

読んでいて、自分の気持ちが乗らないものに、時間を書けている場合ではないのだ。

読んだというハードルを下げる

小説は飛ばし読みをすることは難しいのだけど、論理的に書かれている本であれば、かえってどこから読んでも理解しやすい面がある。

目次で全体の体系を把握して、必要なところをつまむだけでも、その本にどれだけ時間をかけるかをコントロールできるのである。

どうしても最近は同じような本を重ねて読むことが多い。仕事の都合もあるし、最近の変化が激しいせいで、あるトピックスについてはキャッチアップしておかないといけない場合も多々あるからだ。

同じような話であれば、差分を読めば読書の目的としては十分なのである。楽しみとしてはじっくりと著者の考えを拾っていきたい気持ちもあるのだけど、時間が有限で体力も有限となっているのならば、差分に集中していくのが、結果的にはQOLを高めてくれる。

悲しいことに、もう精読しても頭にまともに記憶が残るような、そういう元気がなくなっている自分がいる。必要なところを確実にインプットすることに力を割くしかないのだ。

ながら聞きで消化するものが増えていく

前から何度も言っているがオーディオブックが最強だと思う。

 

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目で見なくても理解できるものは、なんとなく流して聞いておいて、必要なものは後から書籍を買ってピックアップすればいい。

残念ながらオーディオブックも、集中していないで聞いていても、内容は覚えていられない。本当に知識として必要なものは集中して聞かないと無理。せいぜい、散歩しながら聞くのが限界。仕事をしながらながら聞きでインプット完了するほど便利にはならない。

ただ、気持ちとしては、本を読んでいないなぁと言う罪悪感は随分と軽減されるので、その意味でもいいのかもしれない。

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