勤務校は本日より新学期。
本日の新学期は非常に何もなく、平凡な一日として終わった。
これだけ世の中が大きく動いているのだけど、生徒の様子はいつも通り。いつも通りにちゃんと生徒が揃うことに安心感がある。
普通の日常のリスタート
学校生活は淡々と同じことのくり返しである。毎日、どこに行くか分からないような過ごし方をしているのでは、今よりもっと凄惨なことになるのですよ……。
学校は基本的に仕事としてはハードだけど、ある程度、同じことが毎年、毎学期とくり返されているから、先を予想しながら安心して仕事が出来るのである。
ある意味で、何もイレギュラーがなく、いつも通りに生徒が教室に集まって、いつも通りにワイワイと騒いで、いつも通りに叱られて、そういうくり返しが普通に続くことが一番重要なのである。
1月1日から大きな事件に振り回されてきた社会情勢であるが、とりあえずいつも通りの生活を普通に始めることが出来るのは、教員としては一安心である。
震災の記憶が薄い世代に
今の高校生の年代だと、東日本大震災のころにはまだ物心がつくか、つかないか覚束ない年齢だった生徒たちである。
大人の世代だと東日本大震災はトラウマのように強烈に心に残っているのだけど、被災地から遠い地域の今の子どもたちは何となくぼんやりとしか記憶にはないようである。だからこそ、この1月の地震についてのリアクションも大人たちが思っていたものとは違いがあるように感じる。
大きな出来事があったときこそ、そのことをどうやって実体験として語り継ぐのか……同じ記憶を共有しつつ、それを忘れずに伝えていくという機能として、学校がどのような役割を果たすのだろうか。
じっくりと、生徒たちが今の社会の動きをどう見ているのかを聞いてみたいと思うのである。