二学期が始まると、やっぱり予期していたことではあるけど忙しい。
生徒が学校にいて生活しているときと、休業中だと体感的な時間の流れが全く変わる。
準備が悪いものは誤魔化せない
生徒が登校していると、常に色々なものに追われていくことになるので、その場で取り繕って何かをやり過ごすことはできない。
だいたいトラブルは見通しの甘さや準備不足から生まれていく。一度、足場が崩れると雪だるま式にトラブルが増えていく。
余裕が無くなると、自分の態度もキツくなるので余計に無駄なトラブルが起る可能性が……。
とにかく準備をしっかりとしておくことが重要である。
でも、何でもかんでもつつがなくやろうとするのは無理がある。子どもたちは自分ではない人間である。どれほど予想しても、自分の思い通りにはならない。自分の教室を自分の思い通りにしようと思うと、あっという間に苦しくなってくる。
どうしても学期の初めは注意して、予定調和に終わってほしいと願ってしまうのであるが、そういう思いがキツくなっていくと、子どもたちに対して命令のような態度になっていく。そういう言葉遣いはお互いに関係を悪くする。
自信が無いと命令が口をついて出る。やはり多くの場合は準備なのだ。
やるべきことも分かるけど
この時期に気になることは、宿題をめぐるあれこれである。提出物をしっかりと期日通りに出させる意味もあるし、そういう力も欲しいとは思うのだけど、一方で自分の気持ちだけでままならないという人もいるのだ。
色々な事情がある。
そういう事情をどこまで汲み取るのか……初めから一律で守れないのであれば、一律に指示を出すこと自体が上手くないのかもしれない。
ちょっとしたことを丁寧に守るのは、調子が良い人が思っているよりも遙かに難しいことなのだ。