ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

デジタルとアナログの間

こんな商品を見つけた。

タブレット授業に特化した鉛筆だという。

なんか一見すると矛盾するようなこの商品は着眼点が面白い。

鉛筆を使う人をよく理解して

タブレット授業なのに鉛筆って矛盾しているような印象を受ける。タブレットを使うならば鉛筆を使わないじゃないか。そういうイメージ。

ただ、実際のICTの活用は、ノートに書いたものを写真に撮ってクラウドにアップロードするという使い方は非常に広く行われている授業スタイルだ。

その時に、意外と鉛筆で書いた文字は綺麗に写真に撮れないのである。光の反射やタブレットの影になってしまうことなど、色々な要因で視認性が下がる。

これが年齢が上がってくれば、見やすいように工夫して撮ることもできるようになるのだろうけど、鉛筆を使うような年齢、小学校低学年の児童には、タブレットで見やすく書くということは至難の業だろう。

だからこそ、逆説的に、こうやってタブレットのために鉛筆を工夫するという発想は非常に面白い。そして、鉛筆を必要とする人がどういう人なのかというイメージをかなり解像度高く持っているからこそ出てくる商品なのだろうなと思う。

この商品から学ぶ探究

この商品ってある意味で探究を理解するために非常に象徴的な商品であるように思う。

社会の中にどのような課題があるかをつぶさに見つめ、そこに関わる人の困り感に高い解像度を持ち、それに対して無理なく適切なアプローチの提案を出している。

こういう着眼点を見つけることができるようになるために、どうしたらいいかということは探究の授業を考えるヒントになるように思う。

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