雑記。
考査の返却をすると生徒はかなり一喜一憂。
渾身の模範解答を放り出して合計点を計算して一喜一憂。
気持ちはわからないでもないけれども、点数以上に色々と伝えたいことがあるんだからしっかり見てください!と言いたくもなるが……果たして、考査の復習って生徒にどう求めればいいのだろうか。
復習は誰のため?
わかりやすい復習の管理は、生徒にまとめノートを作らせることだ。だけれども、そうやってノートを作らせると「学習」ではなくて「作業」で終わりそうな気がするのです。
せっかくきれいにまとめたものを出してくれても、それが学習につながっていないのであれば、彼らの忙しい時間を圧迫しただけで終わりだからね……。
例えば、次のページには東大生のきれいなノートが写真で載せられているが…
これだけきれいなノートを作るには相当の労力がかかっているだろうことを思うと、その時間で本の一冊でも読ませたほうが、もしくは新しい文章を書かせたほうがいいんじゃないかと思うんだな……。
模試の復習と考査の復習を同列で論じるべきではないかもしれないけど。
生徒の時間は有限
生徒に復習を求めようとする教員の心理としては「ちゃんと指導している」という口実がほしいということが強いように感じる。「今、生徒に必要だから」という人は多いかもしれないが、「新しいことをやったほうがいいのではないか」ということや「他の教科をやったほうがいいのではないか」ということなどとちゃんと天秤にかけて、生徒の時間を圧迫することを考えている人は少ないように思う。
考査の復習について言えば、本来は「診断的評価」のみならず「形成的評価」としての側面を見落としてはいけないだろう。つまり、点数がいいからOK、点数が悪いから課題を出すということではなくて、それぞれの問題でどんな力を試したいのかということを考えて、その出来不出来で授業の内容や指導の方法を検討していく、ある意味で、教員の側の課題として受け止めるべき部分は大いにあるだろう。
生徒ができないから生徒を追い込む……うーん、一体、それは何を仕事しているのだろう。