山月記をゆったりと始めたわけですが…。
初発の感想の代わりに、別の課題を与えたんだけど……その課題の答えがポーカーのように同じ答えのペアが何個も出てきたのだ。
〇✖クイズの課題じゃないんだよ…
もう、答えを写すだけの手抜きをされてしまったら、自分としては、もう単元構想としては台無しである。
昨日、散々、「読むとはどういうことか」「問いを持つことが読みを支える」だとか論じたのが恥ずかしいったらありゃあしない。
「読むとは何か」とか「問いを持つ」だとかいう前に、「誠実に課題と向き合う」ということや「手抜きをしたらいけません」ということを教えなければならないのか……。
初発の感想に近いような課題であって、別に正解があるものでもないし、「山月記」の本文を読んで10分も時間を割いてくれればできる課題を、考えもなしに写された。
もう、こうなってしまうとお手上げである。
どうするべきか
読みたくないものは読ませられない。
そして、必然性のない課題しか与えられずに、不自然なことをやらせるから取り組みたいと思わないのである。
もう、そのような課題を出してしまっている段階で、授業者の方に責任がある。
そして、自分の考えを求めているのに、他人の考えを丸写ししても気持ち悪くもなんともないような態度に育ててきた自分が悪いのである。
そのことを棚に上げて、怒り狂っても生産性はない。
自分としては今回の単元を取り下げる気もさらさらない。やっぱり不自然であるし強引ではあるし、生徒にとって「山月記」なんて面白い話ではないんだろうけど、それでも黙って淡々と生徒が自分でまともに考えるまでは何も先に進めないで待ち続けてでも考えさせないとダメだろうと思っている。
教室で一斉に同じものを読む不自然さ
結局、なぜ「山月記」を読むのかということに、自分が答えられていないのが悪い。
そして、どうして小説を教室で読むのかということに応えられていないのが悪い。
不自然なことを中途半端な態度で押し付けるからこういう結果になるのだ。