行事と行事の谷間のせいで、開店休業気味。
自分が授業のアイデアがないので結論を先延ばしにしている節もあるが…。
準備を自力で出来ない
授業数が足りないだとか他にやりたいことがあるだとか、そんなことを言い訳にして向き合うことを先送りにしてきたが……やっぱりどうしても誤魔化しがきかないだろうと感じるのが、中学校までの知識の定着が不十分で、自力で高校の教科書が読めないという事実である。
そして、読めないことに向き合い、辞書を引いて自己解決するという形で自分の勉強を進めることもできない。
無責任な高校教員の立場から言えば、中学校までに身についていることが期待されることがだいぶおざなりにされていると感じている。
こうなると、もう自力で読んでもらうということが無理だなぁと感じる。
とはいえ、折が悪いことに、今年から授業数が減らされており、例年のように遠回りしながらのフォローが難しい状況である。授業でやりたいことは山ほどあるが時間はないという最悪なパターン。しかも、運が悪いと十日近く授業がないという組み合わせもあり、授業をやるには最悪な状況である。
だからこそ、焦って課題を取り組んでくれることを期待して、生徒に投げるのだが……、これがもう自力で読めないのだから上手く行かない。
授業が進まないと自力で勉強できないに挟まって身動きが取れないのである。
仕方ないのでゼロから…
結局、じたばたしてもできないものはできないので、脅しても締め付けてもおだてても何も出てきまい。
こうなったら、もう腹をくくって、生徒の実態に合わせた授業をするしかないのである。とてもじゃないけど実践集に出てくるようなことは出来ない。
授業数が少ない中で、生徒に言語活動させる時間を取れないのは非常にもどかしい。
教科書の文章を分かるように板書するくらいなら、動画でも流して時間を短縮したい。
しかし、残念ながらそれが上手く行かない以上、一緒にやるしかない。
そんなわけで、生徒と一緒に漢字練習を行う本日の授業である。
授業をしながら、もっと他にやれることはあるのになぁ……と思いながらも、生徒がやりかたを聞いて真剣にコツコツやっている様子をみると、こういう勉強の仕方を軽々しく流してきたつけを払うことになっているのか……とも思う。
いや、目の前の生徒の実態があるのだから、自分のやりたいは封印しよう。
そうではなく、真剣に生徒の状態を見ながら、少しずつ考え方を変えていこう……。
自分のやりたいことに走った時に、ろくなことはないという教訓は、かくも忘れやすいのである。