休日出勤で休みのない週末だったが、明日が休みのおかげで命拾い。
残業が80時間を超えそうだと管理職から小言を言われるが、考査があるし採点もあるし、どうにもならん。残業に文句を言うならばクラス数と生徒数を調整してくれと…。
まあ、それはそれとして、休日出勤して進めたおかげで、安心して教壇に立てている。
変形労働時間制ねえ……
最近、話題となっているのがこちら。
教員の労働時間の長さに対する、世の中の諦めや無関心はヒシヒシと感じる。対岸の火事と言ったところか。そして、当事者である教員自身が、長時間タダ働きであることに鈍感になっている節はある。
なかなか意思統一して進んでいく……という感じでもない。
なお、自分は私学勤務なので給特法も関係ないし、もともと変形労働時間制で勤務になっている。
私立はもともと変形労働制。そして残業代はごにょごにょだが、公立よりは給与面も待遇面も良い場合はある。ちゃんとした私立に良い人々が流れる時代になるのでしょう。子どもも減り、ダメな私立は淘汰されるのは、私立で働いているとヒシヒシと感じるし、いよいよ、逃げ場がない感じがする。
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年10月19日
残業代も「命令があるときは」きちんと出ます。果てしなく部活の扱いは怪しいが。
私立だと給与面も効率よりもよい場合もありますし、フレックスタイム制でかなり勤務に自由が利く勤務体系もあります。むろん……恐ろしいほどにブラックなことになっている私学もあるので…色々ですが。
ただ、公立に行くよりは、こんな情勢ならば私学の方が……と、思うようになるのも無理からぬことかと感じられます。専任になれるかは運と縁ですが……能力のある人は別にどこでもやっていけますからね………。おそらく、優秀な人ほど私立へと流れていくのでしょう。ちなみに、今の少なからぬ学校は30~40代の中堅リーダーの層は薄いことが多いので、公立で疲れた人には実はチャンスは……。
自分が公立ではなく私学にいる理由としては、自由さと給与面が有利だからである。休みも気兼ねせずに取ろうと思えば取れる。部活動だっていやな仕事を押しつけられはしないし、人事異動はないのである意味で人間関係も安定している。気はラクである。
ただ、それが原因で変化しないで済ませたくなる腰の重さもあったりするが……それでも公立の話を聞くと、自分には私立の方が気が楽である。
何のために仕事しているのか
同じ教育、学校とはいえ、私立と公立ではだいぶ事情は違う。
だから、一概に何を目指して、何をモチベーションに仕事をするのかという話はしにくい。専任か非常勤かでも随分と事情は変わるし。
目の前にいる生徒は可愛い。
義理と人情だけで仕事をしていたら、本格的に泥舟から逃げ損なうイメージは強い。でも、学校には子どもがいるから、自分だけ逃げ出すような転職に心理的な抵抗は強いのだよ。そこに漬け込まれる感じもする。教え子の母校が無くなるのも、かわいそうな気もするし、なかなか心情として複雑。
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年10月19日
でも、自分のやりたいことや自分の居心地の悪いところで働けるだろうか、という問題はある。
最終的に、一つの授業を作るのも、生徒を育てていくことも、自分の独力だけでは成り立たない。自分だけが踏ん張っても学校は良くならないのである。
子どものために、子どもと向き合う、そういうことをしていると、つい今いる環境から離れられなくなりやすいのだが、それで本当に自分の力を十全に使えているのかという疑問はつきまとうだろう。
今あるものを少しずつ変えていく、協力して新しいものを作っていくのも仕事だろうし、一方で既にあるよい環境を求めるという選択肢も常に開かれているのである。
誰を向いて、どこを向いて仕事をするのが正解でしょうかね。
終身雇用がない時代に
結局、最後は、自分がどこでどのように働くかということは、人の縁で決まってくるのだろうと思う。面白くないことが多い職場であっても、自分の理解者や協力者がいるならたぶん多くの人は頑張れるのだろう。
逆に、いくら待遇がよかろうが、自分のやっていることを理解されない、やりたいことをやれない、そんな環境だったら長く持たないのだろうと思う。

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「変幻自在なキャリア」ねぇ……目の前に子どもがいる我々、教員は自分のことだけで動けるのだろうか。