ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

Twitterで一人読書会『授業づくりネットワークNO.33』④

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やっと今日で折り返りしくらいまでやってきました。

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授業づくりネットワークNo.33―あなたの授業を変える12のポイント (授業づくりネットワーク No. 33)

授業づくりネットワークNo.33―あなたの授業を変える12のポイント (授業づくりネットワーク No. 33)

 

とりあえず半分まで来たので、明日は別のことで記事を書こうと思っています(ネタはない)。

今週に入ってやっと夏休みなので、夏風邪からの回復を図りつつ、体力回復に努めています。イマイチ、集中できないですっきりしない体調。

④質問力

四つ目のテーマは「質問力」について。これは自分としてもこだわってQFTをやってきたこともあるので、興味の強いテーマです。

一つ目の長田先生の論考は

言葉を選ぶ、授業が変わる!

言葉を選ぶ、授業が変わる!

  • 作者: ピーター・H・ジョンストン,長田友紀,迎勝彦,吉田新一郎
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2018/03/31
  • メディア: 単行本
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の一番おいしいところを端的にまとめて紹介なさっていたイメージ。この本が「質問力」の話だとは自分が読んだときには思っていなかった。

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ああ、確かによく考えればQFTで「質問」できることが「市民社会の根幹だ」という話が重要視されていたのと同じように『言葉を選ぶ……』の中でも、なぜ教師が言葉を選ぶのかと言えば、「市民社会の主体性の感覚を育てるため」という観点は論じられていた。

もう、これは頭殴られたように割とショックだった。こういう問題意識でちゃんと繋がりを見ていかなければいけないのだということを思い知らされたと言いますか、自分の問題意識が上滑りしているようで……反省です。視野が狭い!

こちらはいよいよ本丸のQFTの解説です。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

質問と言えばQFTというくらいに人口に膾炙してきた気はする。ただ、継続して実践が行われているかというと微妙で、なかなかまだ実践例も手に取りやすいところには出て来ないので、こういう機会に少しずつ知られて行って欲しいなぁと思う。

 

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QFTは市民社会の市民として必要なスキルを教えるための技法というところに根がある。このことをきちんと考えないと、ブレーンストーミングもどきになってしまう。四つのルールも「市民としての感覚」を育てるための仕掛けなのである。

⑤表現力

表現力という切り口が面白い。そして、五教科以外の、技能教科からの提案というのがさらに面白いのです。二つ目の論考が「書くこと」の提案ですが、「美術」などの技術と「書くこと」の技術を教えることは近いものがあるよなぁと思ったりする。

以下に見出しだけを紹介していますが、この見出しのような観点で授業を見ることは、教科問わず重要なことであるように思われるし、学習者主体の授業づくりの重要な観点を端的に教えてくれているように感じる。

まさに単元学習の観点だよなぁ。大村はまを思い出すよ。

渡辺先生の「書くこと」に関する論考。端から端まで頷くしかないです。全面的にこういうことだよなぁと同意します。

先生のHPにも書くことについての論考が述べられていますので、ぜひ、興味ある方はご覧ください。

kokiwata1.wixsite.com

中学校の実践がメインですが、ここまで中学校で豊かな学びができるならば、さて、高校はどうするべきなのでしょうか。「社会とつながる教育」ということが、今回の先生の論考でしたが、より社会と近づく高校においてはどんな実践がありうるのか、どんなことを願いとして、生徒と授業していかなければいけないのか。

大学入試改革で大童になっているように感じられることがままあるが、入試は入試として冷静に見つめつつも、入試だけではなく「どのようなことが必要なのか」「どのような学びがあり得るのか」ということを考えて、授業に落とし込んでいなければいけないなと、自分の今後の課題として思うのです。

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