授業のアイデアが降りてこない時は、入試問題を解く。大学側から要求される「読解力」というものをなんとなく想像してみるのである。
ちゃんと読めば良い
大学入試の問題はここ最近は色々と炎上していますが…。
共通テストがどんな問題が出てくるかは楽しみなところですね。不安とも言えるのだが…。プレテストの難易度では来ないだろうとは思っているが…本気であの難易度で出題されると、多種多様すぎて厳しかろう。
プレテストの問題も、時間があって、まっとうに読んでいけば解ける問題ではあるのだけど、時間も厳しい。
まあ…まだ見ないものを想像であれこれと考えても、今年はあまり仕方ない。今あるもので生徒の力をしっかりと伸ばせるように工夫しないといけない。
あれこれと奇策を弄してもしかたないので、まっとうに読むことを求めてくる問題をよく読んで、どういう思考を辿ることがよいのかを考える。
記述問題を書けるようになるためには、揃えておかなければいけないスキルが非常に多い。だから、一つ一つの問題が難しくなくても生徒にとっては骨が折れる。評論を読むための知識であったり、単純に文章を整える技術であったり……自分が出来ても生徒がどうやったら出来るようになるのかを考えると難しい。
定番のネタというか指導の仕方はある程度はある。ただ、それにあぐらを書いていても緩やかに駄目になっていくので、毎年、色々とバージョンアップを考えている。
授業のネタも多くあり
まっとうな入試問題は、頭の良い人たちが集まって、四苦八苦して作っているだけあって、もう目が覚めるような衝撃を受けることもある。
テーマの選び方や何を読ませたいのかというメッセージ、問題の構成や生徒に問いかける表現の選び方……何から何まで勉強になる。普段、高校生を自分は近くで見ているはずなのに、生徒の思考を自分よりも分かられている…と悔しく思うこともあるくらい。
そもそも選んできた文章が「何を言いたいのか」という読み込みの深さがやはり違うのであると感じる。
シンプルに「何を言っているのか」と問うてくる問題を自分でも作れるようになりたいものである。そうすれば、もっと授業作りは見通しが良くなるのに……。