二つの場面で書籍リスト共有があってもいいかなと思っている。
リーディング・ワークショップで
残りのリーディング・ワークショップも少なくなってきた。生徒に教えられることの数も限られてきたけど欲張りたい気持ちがある。
特に読む本の量が、リーディング・ワークショップが終わった後も減らないでいて欲しいとは思うのだが……。連休が入ってリーディング・ワークショップが一回できないだけでも、全く読書が出来ない(する時間が取れない)という生徒が多いので、その難しさを理解している。
リーディング・ワークショップは図書室で行うわけであるけど、図書室でなんとはなしに本棚を眺めて本を選ぶ…という時間も生徒の日常生活では難しいこともあって、本に出会うチャンスも相対的に少なければ、読書にまでたどり着くことに難しさがある。
年中、リーディング・ワークショップをすることができる学校ではないので、リーディング・ワークショップの出口戦略をどうしたものかということを悩んでいるのである。
短期間で簡単に「自立した読書家」になることも難しいだろうし、普段の授業に戻ったときに、読書につなげていくしかないのだろうな。
一つ思うのが、やはり「読書リスト」を示し続けることには意味があるのだろう。手に取る機会が減ってしまうからこそ、色々な形で本のリストを手渡すことで、生徒の関心を引く何かと出会うチャンスを増やしたいところだ。
図書目録などを使って授業が出来ないかな。
教員同士のために
新課程の編成のために、四苦八苦を始めている時期である。
学習指導要領があまりに分厚くて、読み慣れていないと何を書いているかイメージできないこともあり、また、肝心の教科書のイメージもわかないということもあって、議論が空転しがちなのである。
そう考えると、これまでに沢山発売されている、新しい授業の可能性を論じていたり実際の授業実践の紹介だったりするものをリストにして、教員同士で共有していくことに意味があるのではないだろうか。
業務として読むべき本、読んだ方が良い本、読むことで授業づくりに繋がる本…そんな分類をしながら、これまでに出てきた「知恵」を集約していくことがあっても良いのだろう。
逆に言えば、この数年間で新学習指導要領に向けて、色々な本が出版されてきた。それだけ、危機感があるし、備えをしようという人が多くいたのである。ただ、そのために、数が多すぎて、今ではどこから手をつけた方が良いのかということの見通しが難しくなっている感じもある。
本ブログでも書評記事だけでも189回分がある。たまに、書評を書きながらもただの出版案内だったりすることや小説だったりすることもあるので、全部が全部教育書ではないのだが、それでも半分くらいは教育関係書であるとすると、100冊近くになる。そんなにあったら、どこから読んだらいいかなんて、書評を書いた自分だってよく分からない。
自分の知識の整理のために、一日に5冊くらいずつその本の概要の整理と、ジャンル分けと並び替えをして、リスト化したら、少しは職員室の誰かの役に立つだろうか。
どうせ、学習指導要領関係の教育書はこの時期しか役に立たない。時期が来れば賞味期限が切れてしまうのだから。
自分の勉強のためにも、リスト化をしようかなぁ…。