自分ではない。自分は日々、職員室というストレス因に晒されています。
上の写真のように生徒です。リーディングワークショップをやっています。とてもリラックスして読書を楽しんでいます。
もう、上の写真なんてカオス。椅子にうつぶせになって机の下にもぐっていますから。
他の先生に見られたら本当、怒られそう(笑)
どこでも本を読んでいいのです
お馴染のペナック先生の「読者の権利十か条」には「どこで読んでもいい権利」を挙げてます。自分としても生徒に「読者の権利十か条」はお互いに守ることを伝えている以上、生徒がどこでどう読もうと気にしません。
他の授業からすればはしたないだとか態度が悪いとか言われるんでしょうけど、別にそれって本質的な話ではないよねと思う。
普段は生徒のことをボロクソにいうのに、教室は神聖な場所だからなんて真顔で言う人の形ばかりで中身のない指導よりも、よほどまともに生徒は一生懸命になっていると思うけどね。
理由は色々あるけれど、本を読むときに身体的にリラックスできていることは、本を読む集中力に繋がっていると思うよ。
安心できる場所で読書する
静かで安心できる場所がある。それだけで生徒の読書の取り組みの雰囲気はだいぶ変わる。

The Reading Zone: How to Help Kids Become Passionate, Skilled, Habitual, Critical Readers
- 作者: Nancie Atwell,Ann Atwell Merkel
- 出版社/メーカー: Scholastic Prof Book Div
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: ペーパーバック
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この本を買うとアトウェルの学校のリーディングワークショップの様子の動画を見ることができるけれども、学齢からすると信じられないほど集中してよく本を読んでいる。
ただ、その本の読み方も日本の一斉朝読書のような、何だか「精神修行」なのか「団体行動」なのかよく分からないような読書の様子ではなくて、めいめいが本当に思い思いに自由にノビノビと読書している。
このノビノビとしてリラックスしている読書の様子をみたら、やっぱりこういう読書を実践したいなぁとあこがれる訳です。
今日のノビノビとした雰囲気でありながらも、集中しながら本を読んでいる様子は、ちょっとだけその雰囲気に近づいているかと感じる。
何といっても自分の担任しているクラスなので、たぶん、気分的には楽なのでしょう。
重要なルールとして
こういう静寂でありながらリラックスした場所にするためのルールとして、生徒にちゃんと伝えたほうがいいなあと思うのは、特に初めてリーディングワークショップをするクラスの場合は、「静寂を守る」ということを丁寧に説明するべき。
どうしても図書室だと生徒のテンションが上がっている(笑)し、問題意識があるときに面白い本を見つけると、生徒同士で共有したくなってしまう。
しかし、リーディングワークショップで大切なのは、「読書の時間」にじっくりと本に向き合うことだ。向き合うことで読みの方略を理解したり自分のことをメタ認知したりと高度な思考にだんだん向かっていくことに繋がるし、そもそも集中して「Reading Zone」に入るのは簡単ではない。
興味あるテーマを見つけたら、周りに邪魔されずにだんどんとのめり込んでいかないと難しい。
集中に導くのに一番よいものはなにか。それは沈黙だ。
周りのことを気にせずに、本にだけ集中するようにできるには、できるだけ静かな空間を作ること。そして、その雰囲気を自分たちが作っているという感覚を持たせることが重要なのだ。