ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

GIGAスクールのカタログのような

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夏の教育関係書籍の出版ラッシュですね。

厚さはないけど濃縮還元された、素晴らしい実践を集めた一冊です。

すぐに真似したくなる!

本書のコンセプトを一言でまとめるなら「すぐに真似したくなる!」だろうか。本書の厚さは明治図書によくあるお手軽サイズで、一つ一つの実践の記事は少なめだ。よりどりみどり集めました!という感じである。

しかし、そのバラエティ感が非常に好印象である。

実践の風景を多くの写真で確認できるが、どの写真の子どもの姿も作品も、思わず「こういう教室はいいな!」と思ってしまうものばかりである。子どもの姿に説得力を感じてしまうのは、この仕事の性でしょうな。

ICT端末という武器を手に入れた子どもたちが、今まででは表現できなかった学びの形を表現していることに、こころが踊るのである。

そして、そうして「いいな!」と思った実践が、どれもこれも非常にハードルの低い形で解説されているので、自分の手元に端末と該当するアプリがあるのであれば、明日からでも実践したいと感じられるのである。

出版社からのコメント
新しい学びの形が見えてきた!

なかなかいいコメントだと思う。

遊びは必要だろう

子どもたちが端末を使いこなして、非常に質の高い学びを実現しているのは、既に子どもたちが試行錯誤を通り過ぎてきた後だからだろうとも感じる。

本書の巻頭には、稲垣忠先生と高橋純先生の解説があるが、そこで説明されている学びの質を高めるための観点を実現するところまでたどり着いているのは、機械の操作に悩まされていないから、とも言える。

機械を自由に自分の手足のように使えるということが、授業を下支えしているのだと強く感じる。

あぁ…習熟するほどに、使いこなすほどに、色々な教科と連携して授業をしていける、日常的に学校で使っていける日はくるのだろうか。

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