本日から国公立の前期入試が始まりました。明日に二日目がある大学、明日が初日になる大学、色々なパターンがありますが、これで一つの大きなヤマ場が終了です。
寒さが少し緩んできたのは何の偶然か、いよいよ来週は卒業式のシーズンへ…。
卒業式の準備を進めていても、生徒の姿が見えないと何だか嘘のように思えてくる。しかし、それでも時間が流れれば、やがて卒業式がやってくるわけで。
授業をしている側の都合なんてお構いなしに、必要な場所へ生徒は呼ばれて出て行くのである。そういう門出を祝って送り出すのである。
いつまでも変わらないでいるのであれば、精神的な負担も少ないのに。新しく生徒を迎えてゼロから関係を作っていくことはとても大変だから、つい慣れ親しんだ関係に甘えていたくなるのだが、それでは教育という仕事にならないのだ。
教えるという仕事は、手放すということである。
手をかけて、丁寧に育ててきた、自分の自慢の生徒達を、ためらいもなく手放していくことだ。
いつまでもとどまるのは大人の仕事である。