六月も下旬を迎えつつあり、3週間の教育実習も終了となる学校が増えているところだろう。
実習生の数が少ない
コロナ禍の影響があるかどうかは分からないが、今年はとにかく実習生が少ない。実習生の数が少ないということは、そこから教員になる生徒の数も決して多くないということは予想されるところである。
現場の裁量で行われる教育実習だが、そんな現場任せの状況で大丈夫なのだろうか?と心配になるくらいには人数が少ないし、また、色々と見えてしまうことがある。
現場の教員はどこの現場も人が足りないので余裕がない。余裕がない中で教育実習生の面倒を見ようとしても、手が足りない部分があるのではないか。そんな状況で実習をする学生達が、合理的に考えて教員になりたいと考える可能性は……。
まともに学校を運用できるほどの人数すら確保できないでいるのに、質を論じる愚かさをなぜ誰もおしえてやらないのだろうか。
むしろ、国会議員の資質向上のために1年間の教育現場勤務でもさせたらどうだろうか?それは教育を受ける子どもたちが可哀想だろうか、現状認識も出来ない大人に習う授業は苦痛だろう。
気持ちがあれば力はついていく
教員の力量形成は、かなり我慢強く、失敗をくり返しながら実現できるものである。いきなり現場に立って上手くやることは難しいし、現場に立たないで机上の空論を続けても授業や学級経営は上達しない。教員の仕事はどこまでいってもOJTで鍛えられていく部分は避けられない。
だから、気苦労は本質的には絶えないし、長時間労働も避けられない部分はある。
それでも教員を続ける人間は、子どもたちの成長に対して気持ちがあるからであって、力量が足りなくても、それぞれの持てる能力の限りで踏ん張っているところである。
長い目で見て欲しいと思うのである。
ギリギリの現場で踏ん張り続けて、教員という仕事を続ける、特に若い人たちに少しでも周りの優しさがあれば……。
慣れれば気苦労もなく回せる仕事は増えていく。そこからやっと自分の資質や技術を伸ばす余裕も出てくるものであるのだから…。