「初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン」が公開になりましたね。
慎重と積極の両面で
(https://www.mext.go.jp/content/20230704-mxt_shuukyo02-000003278_003.pdfより。2023/07/04確認。)
今回のガイドラインについては短い期間に素早く出てきたなぁという印象です。
そして、一方的な禁止や慎重論ではなく、「活用」という場面についてもかなり踏み込んで記述されているのがポイントですね。
この手の文書で「慎重論」よりも「活用していくためにどうしたらよいか」ということを踏み込んで、分量を割いて書いているのは珍しい印象です。
国の方針として、生成AIを使える人が増えてもらいたいという姿勢なのでしょうね。ICTに対して積極的に活用することが、今の課題の多い教育現場の解決策の一つとして期待しているのでしょうか。
実際問題として、「活用が考えられる場面」を提示したことで、こういう場面であれば使ってみても良いという後ろ盾にはなるので、手を挙げてみたいと思う先生方にとっては朗報かもしれませんね。
使いっぱなしではなく
情報モラルを十分に身につけることが述べられていましたが、子どもたち自身が自律的に判断しつつ、また、大人の方も子どもがどのように受容していくのかということをしっかりと受け止めて考えていくためには、デジタル・シティズンシップ教育の実践は重要になってくるかと思います。
ちょうど、本日こんな本も届きました。
そして、こちらのシリーズの最新刊の最終章にもデジタル・シティズンシップ教育が言及されています。
簡単には解決や方向性が見えない話題でしょう。だからこそ、理屈や考え方を固めつつ、生徒たちと対話していく中で方針を探りたいものです。