ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

どこに手間をかけるかという問題

今週はイレギュラーの対応に追われた一週間だった。

厳密に言うと休みに入っているのだけど、イレギュラーの対応が続いているとも言える。ICTによって連絡がいつでも入るようになったので、やらなくてもいいのだけど微妙に気にはかかってくる。

イレギュラーがない学校があるのかといわれると、いつもイレギュラーはあるのだけど、今週は特にイレギュラーな周りだった。

振り回される立場だから

イレギュラーに対する判断は基本的には管理職判断である。一教員の立場では独断で動くことは望ましくない。自分で予想がつくこともあるのだけど、イレギュラーが多発しているときに、自分の予断で何かをしてしまうことはかえって後からトラブルを噴出させる可能性があるので望ましくない。「そっちで決めてくれて良かったのに」と言われることも多いけど、何か判断ミスしたときに責任は負ってくれないことを知っている。

そうやって判断を上長に委ねざる得ない立場にいると、色々と振り回されることが多い。

正直そういうことにはイライラとさせられる。だいたい、上司というものは決断しないし、はっきりとものを言わないし、責任は負わない。

 

 

そういうものであるので、それをイライラとし続けても生産性はない。

自分がイライラとしていると、生徒にも辛く当たることになりがちなので、とにかく怒りを溜めないことが必要なのだ。

誰に対してメッセージを出すか

だいたいイレギュラーは同時多発的に、色々なところから沸いて出てくる。そして、予測不明な噴出の仕方をする。

出てきた問題をモグラ叩き方式に対応することも大切なのだけど、原則をきちんとアナウンスしておくことで、問題の混乱をある程度制御することが出来るとは思っている。

たとえば、最近であればICTツールが使えるので、緊急の連絡ではなく、状況として合意が取れているのであれば、電話ではなくてメールやチャットで報告してくれれば充分だというケースもある。物理的に拘束される電話を減らすだけでもかなり余裕が出来る。

こういう対応をするためにはしっかりと生徒に対して「こういうルールで考えれば良いのだ」というメッセージを全体に発信しておくことが重要なのだ。逆にそうやって生み出した時間で、困っている生徒に対しては個別に寄り添った対応に時間をとればいいのである。

傍観者が最大の敵

イレギュラーの対応に追われているときに、実は一番メンタルにくるのはこちらのイレギュラー対応に追われている様子を傍観する相手である。

いや、確かに自分の仕事だから誰かに肩代わりしてもらいたいとは思わないですよ。ただ、ちょっと手が回らないときに、電話に出てくれるくらいはしてくれないのか…という気持ちは出てくるものである。

てんてこ舞いしている人がいるのに、その様子をぼうっと見ている人を見ると……逆恨みなのだけど、まあ、腹が立ちますね。

割と学校なんて場所は持ちつ持たれつしながらやっていく職場なので、誰の仕事なのかって縄張りでやったらあまりよくない。生徒や保護者には誰が対応するかも関係なのだから。

忙しくて手の回らない人に限って手助けをしようとするので、余計に不公平感がモヤモヤとするのである。

まあ……それでも人に逆恨みしてはいけないですね。イレギュラーにイライラしているから、逆恨みしてしまうのだろう。

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