ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

勝負の三学期

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明日から生徒登校という学校は少なからずあるようだ。そういう状況に対して世の中は穏やかではない。

news.yahoo.co.jp

基本的には記事にもある通り、学校は生徒への影響などを考えてもこれ以上の長期にわたる一斉の休校はないだろう。色々な形で対応していくことになるだろう。後方支援はなく、自前のリソースでどうにかせざる得ないので、なかなか厳しい状況であるのには変わりない。

基本的には過度に止めない

文科省の方針は以下のページがわかりやすい。

www.mext.go.jp

基本的にはコロナの感染リスクや重症化リスクよりも、学校を止めることで現れてくるデメリットの方が大きいという判断がなされている。

詳細は

www.mext.go.jp

www.mext.go.jp

をよくよく読んで考えることになる。

生徒にしても教員にしても学校内感染は1割程度で、他の感染経路が多いことなどを根拠に、臨時休業や学級閉鎖が必要なるケースの説明などはきちんとなされている(まあ…「休業にしない」ということばかり読まれてい「ICTなどを活用して学びを保障せいよ!」というような部分が後回しにされている感じをとても強く感じるけどね!)。

高校は生活圏が広いだけに、感染の数や割合が高くなっているのがちょっと嫌な感じがする。

臨時休業についても、感染者が発生した場合でも、一律に何が何でも…というのは、以下のように否定されている。

なお、本マニュアルの Ver.4(2020.9.3 発出版)までにおいては、感染者が判明した時点で直ちに臨時休業を行う対応について示していましたが、


・新型コロナウイルス感染症の感染防止対策については、感染が拡大しやすい場面なども分かってきていること
・基本的な感染防止対策が十分にとられている環境下では、感染は大きくは広がりにくいという認識の下、(学校以外の)他の社会経済活動では、感染者の発生により直ちに閉鎖や活動停止までは行わないことも多いこと
・10 代以下では、罹患率が他の年代と比べて低いこと
・感染者が発生しても臨時休業を全く行わない事例が増えてきているが(10 月には 54%)、これまで学校関係者に感染者が発生した事例をみると、学校内では感染が広がらなかった事例が大部分であり(感染者が1人でとどまった事例が大部分であり(約 78%(1,996 件中 1,552 件))、逆に大きく広がった事例は限られていること(5名以上の事例は約2.6%(1,996 件中 52 件))

 

等の状況を踏まえ、この対応を見直し、臨時休業を直ちに行うのではなく、設置者において、保健所と相談の上、臨時休業の要否を判断することとしました。

緊急事態宣言が出ても事情は同じだろう。

まあ……事が起こる前に、バックアップになるようなものはほしいと思うし、学校の事情で大きく異なる対応をせざるを得ない状況にあるので、不平不満が出やすいことへの公的な支援は欲しいなあ…とは思うわけで。

教科をどうするか

ちなみに、教科指導についてはこんなことも書かれている。

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レベル3とかレベル2とか、全く一教員にはわかりにくく、自己判断してもろくなことにならないのだが、緊急事態宣言が出ている状態であれば、レベル3の基準で動くべきなのだろうなと思う。

自分としては少しずつグループワークなども入れてきただけに、またゼロに戻るような感じがする。

口頭での協働学習が厳しいし、ノートのやりとりもあまり望ましくないという状況になるので、いよいよICTを……となるのだが、結局、生徒の端末はないし、Wi-Fiもないので、また、頭が痛いところである。

授業で協働する場面がないのであれば、オンラインでライブ配信をしたり動画を配信したりすればいいわけで、登校させている意味が「授業のしやすさ」だけになってしまうようにも感じる。登校してもお互いに距離をとれ、しゃべるなでは、けっこうきついように思う。

いずれにしても、安全第一で、また授業のあり方は考え直しだなあと思うのである。どうせなら、年末の段階で言ってくれれば、もう少し準備の時間もあったのだけど……いや、これは自分の見通しの甘さですね、こうなる可能性はわかっていたんだから。

勝負の三学期。不測の事態であっても、授業の意味を失わないようにしたいところだ。

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