昼の時間が短くなってくる時期。
そして、一年で数日くらいしか体感できないくらいに気分の良い気候の時期。
色々なことがやっと落ち着いた時期だけに、気持ちの整理も必要な時期なのかもしれない。
落ち着かなかった9月
なんとなく今年の9月は落ち着かなかった。カレンダーの巡りも悪いせいか、落ち着いて授業ができなかった気がする。生徒と顔を合わせるのが十日に一度くらいでしかなかったので、授業もまったく進捗しない。結局、定期考査まで大きく単元を立てることが出来ないから、断片的に教科書をなんとなく読んでいるような授業になっている。
非常につまらない。
何かを落ち着いて進めるには、それなりにまとまった時間が必要である。
行事や部活動は優先されるのに、授業については全く一顧だにされない。むしろ後回しにされるから、こうして授業でまともな単元を立てられないという気分がしている。
八つ当たりだと言われればそうなのだけど、気が散るときに出来ることは多くない。
もちろん、色々なバランスを無視して、自分の授業だけ必死になってやらなければいけないような課題の出し方はできるのだけど、生徒の抱えている日々のタスクはいつでもインフレしていく。自分が他教科と競争してもしかないし、結局、本丸の授業数がないのであれば、生徒に責任を押し付けているだけである。
もう少し次のターンでは…
カレンダーの巡りがもう少し次のターンではマシになるだろうと……とは授業数のカレンダー上は思っている。
ただ、実際に行事予定を脇に睨みながら授業のイメージを膨らませてみると……ちょっと、厳しいなと思う。やっぱり気が散り続けるのだろうと思う。
あれもこれもと欲張ることが良い結果になるとは限らない。だいたい、欲張っているのは大人であって、子どもの現実的な時間は考えていない。
出来る生徒と出来ない生徒をふるいにかけながら進むのが、授業だというのであれば、無茶をして進めることもできなくはないだろうけど、むしろ話は逆で、全員をきちんとある程度の水準まで保障していき、誰でもちゃんとその場にいてよいと実感できるような授業でなければ意味が無いのではないかと思うところだ。
話の前提が差をつけることになっていないか、日常の授業。成績処理でバランス良く成績が散らばることを考えていないか。どれもこれもでたらめな話である。
落ち着いて授業をしたいものである。