気付けば三月も下旬が見えてきた。昨日、明治図書の『教育科学国語教育』の最新号が届いた。
例年通り、四月号は授業開きに関する話題から。
丁寧なスタートがいっそう大切に
今号を読んでいて強く感じるのが、丁寧なスタートをすることの重要性が年々、増しているということだ。どの記事を読んでも、非常にゆったりと国語の授業に入り込もうとしているのを感じる。
今の学校現場がやることがインフレし続けているからこそ、最初の一歩が小さくて丁寧なものになりつつあるのだと思う。
そういえば、「黄金の三日間」みたいな言い方がほとんどなかったな、今年の特集。
「黄金の三日間」という発想が割と授業者の都合で授業が進んでいくことを前提にしている気がするので、まあ、そういう時代でないのかもしれない。
逆に目新しい、現代的な実践例も並ぶ。
例えば、「ICT活用」の記事がしっかりと並んでいるし、それぞれの特集の中に自然にICTが顔を出すようになっている。
ICTが学校にあることが当たり前になりつつある。そうやって育ってきた子どもがあと数年もすれば社会に出始めると思うと、地味に地殻変動は起こっているのだなぁと思う。
連載のうちの一つは生成AIに関するものであるし、時代は少しずつ変わるのだ。