ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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今月の『教育科学国語教育』は高校特集

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今月の『教育科学国語教育』は高校の新課程対応の授業実践の紹介になっています。

高校の授業実践がこうして特集を組まれて全面に出てくることは珍しいので、本当に時代が変わりつつあるのだなぁと感じます。

発展途上の実践

どの実践も非常に意欲的な取り組みであるということを大前提にしておきたいところです。これだけ大きく変わり、不合理な点や今までの発想では難しい点などが含まれている改訂だけに、新しい提案を含んだ授業を紹介するというのは非常に大きな苦労があったと感じます。

また、おそらく執筆依頼の段階で、学習指導要領や評価規準について触れることが求められているのだと思いますが、そのための文言にかなりの字数が割かれているので、実践を詳細に伝えることにかなり苦労があったのだと感じます。

そのような苦労を推察した上で、それでもやはり言っておかなければいけないなと感じるのが、どうしても小中の実践に比べると不自然さであるとか窮屈さだとか木に竹を接ぐような違和感を覚える部分があるということです。

どうしても小中に比べると高校の授業で扱うことは抽象度が高くなるし、扱うテーマも広汎になり、求められる知識も高度になるので、生活に根ざした実践を…となると難しさがあるのも事実である。

とはいえ、それでも生徒の実態を考えたときに不自然さがあるものや、色々なことが詰め込まれすぎて荒削りなものや、ルーブリックなどの評価に関してもう少し検討が必要であると感じるものが多いとは言わざるを得ない。

今回の実践については厳しい状況の中の意欲的な取り組みだと思うので、個別にどれがよくてどれが悪いかはここでは言わないし、議論をするような性質のものだとは思わないので、個別の良し悪しや自分の好みに言及することはしないが、高校の実践はここから洗練されていく過程にあるのだ、と思いたい。

むしろ、問題なのはこういう実践や取り組みを見向きもしない、授業を自家薬籠中の物だと思っているパターンの方である…。

なお、来月号も気になる

授業開きとICTが切っても切り離せなくなりつつあるのですね。あと、執筆陣が豪華です。

ついでにいうと先月号も大切でした

こちらも執筆陣が豪華です。そして、短いページ数で言いたいことをズバリ!と書いているので、読んでいてテンポが良いです。

両論併記…というか、色々な論者がいますね。賛成できる、できないを含めて。

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