今月の『教育科学国語教育』が届いた。
観点別評価で最も評判が悪く、現場が混乱している「主体的に学習に取り組む態度」の特集号です。
結論……分からん
様々な論客が様々なことを述べているのが今号の特徴ですね。
特に教育心理学方面からの整理は話としては分かりやすく、興味が惹かれましたしある程度、モデル化出来そうな印象を受けました。
しかし、実際問題、多くの授業案が並べられていますが……結局、突き詰めて読んでいくと、個々の実践でまったく見取り方は違うんじゃないかなぁ……という印象である。
結局、何をどうするのか分からん。
正直、そっとしておきたい
理屈は色々と分かるのだけど、突き詰められるとちょっと答弁が苦しい。授業案としては矛盾無く立てられる気がするし、支援のために見取ることはそれほど難しい感じはしない。
何が問題なのかって、それを5段階の評定に換算するという影響があるため、話がややこしくなってくる。
色々な説明を見ると、どうしても「思考力・判断力・表現力等」とは完全に独立しては議論しがたい部分があり……だったら観点「別」にする意味は?となってしまう。
本来はフィードバックのために
評価周りの議論がグダグダになるのは、生徒のための形成的評価の話と評定を客観的に付けて周りから反論されてもディフェンスできるようにしろ…ということがグダグダに分けられないでいることであると思う。
趣旨に照らして、粘り強さや自己調整について生徒に個別にフィードバックすることは、授業でちゃんと見取っていればある程度できるだろうけど、それをABCにしたり5段階にしたりいわば「余計なこと」に繋がってしまうので、訳が分からなくなるのだ。