こんな記事がTwitter界隈で話題になっていた。
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今更、こんな話題を出すのも遅くね?という気もするが…
何度も色々な媒体で話題になっているので偉そうにいうほどのことでもないのだけど、炎上芸で盛り上がるのもお仕事か。
動画でなんでも解決できるとは思えないけど
動画授業で学力の問題を解決できると思うのは、楽観的に過ぎるのではないかとは思う。学校の教員よりもまともな解説をする講師はいるかもしれないけど、単なるペーパーテストに限らず、習慣や文化を根付かせるためには、単発の授業だけではなく、他教科との連携や生活指導なども含めて、粘り強く色々なアプローチをしていかなければ難しい。
教員に授業をさせないで、進路指導や生活指導のみをやらせるという手はあるかもしれないが、理屈の上では上手くいきそうな感じはするのだけど、まあ、上手くいかないだろうなと感じる。
国語科だから余計にそう感じるのかもしれないけど。定番教材の正しい読み方を動画で見て覚える……考えるだけでも、空虚な感じがする。ま…それが「国語を授業でやる必要がない」という別の問題に飛び火しそうな感じもするので、深入りはやめておきましょう。
動画でできることは動画で効率よくできるなら…
動画で効率よくできることならば、動画で対処したほうが手っ取り早いだろうとは思う。国語の文法*1とか古典の逐語訳くらいなら、動画で手っ取り早く動画で済ませてもらえるならそれに越したことはない。
もっと授業で30人なら30人だからこそできることをやりたいものね。
発想としては反転授業ですね。
- 作者: ジョナサン・バーグマン,アーロン・サムズ,東京大学大学院情報学環反転学習社会連携講座,上原裕美子
- 出版社/メーカー: オデッセイコミュニケーションズ
- 発売日: 2015/07/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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問題なのは、ちゃんと動画を見続けられるかどうかというのは生徒によって個人差が大きい。それをちゃんと見ているか管理する人員を割くとなると二度手間というか、非効率というか……。
今度出る本は期待できるかな?
反転授業は比較的多く出版されていますが、今月末によい本が出そうです。
……これを紹介したかっただけでした(笑)
*1:文法クラスタの敗北宣言である。