本日は休みです。ダラダラと疲労回復に努めています。
そんな中、軽めの読書として立ち読みで見つけた面白い本を読んでいました。
まあ、雑学的な側面はありますが読んでいてなかなか楽しかったです。
一つの項目につき見開き一ページ
この本はモチベーションや行動に関する心理学の実験を紹介し、そこからどのように考えて行動していけばよいかということを書いている本です。
一つの心理学の実験の紹介とその解説が見開き一ページでコンパクトにまとめられており、全部で100項目紹介されている。一つ一つの説明はスキマ時間でさっと読めるようなものばかりですが、さすがに100個もあるとなかなか読みごたえはある。
もちろん、一つ一つの項目の解釈の仕方が科学的に厳密なのかと言われると、この分量であるので、もちろん厳密なものではないし、そもそも解釈の仕方はこの著者の意見であって実験そのものの結果が言っていることではない。けれども、人間の「こうしたいなあ…」という気持ちや「こういうことはやりたくないなぁ…」という気持ちが、いちいち何かしらの実験がされていると雑多に眺めることができるのが面白い。
ある意味で、「あ、みなさん、同じなんですね」とこの本で紹介されている話を読んでみて、自分のことを相対化できればいいかなあと割り切って読めます。
大切なことは…
この本は「モチベーション」に焦点をあてて、様々な実験を紹介し、作者の解釈を伝えています。100項目もあるので色々な見方ができるのだなぁと素直に感心します。
生徒と面談する機会は多いですから、生徒のモチベーションを上げるためにちょっとしたテクニックとしてこの本から知恵を拝借できたらいいなあと思います。
この本が話題にしていることは様々な側面がありますが、個人的に大切だと思ったことは「いかにして自分で自分のことを決められるようになるか」ということです。
人間がこれだけ様々な環境からの影響や自分自身の認知バイアスを受けて、自由な意志で行動できているつもりでも、全然、そんなことないと気づくだけでも、自分が苦しくて仕方ないほど追い詰められているものとの付き合い方が見えてきたり、全然異なる可能性に気づいたりと、こういう本で様々な心理学の実験のことを知っていると、そういう考え方に気づけるのではないかと思います。
自分のことが自分の思い通りになっていない、思い通りになっているつもりでも全然そうではない、そんなことに気づいたところから、再び、「自分のことは自分で決める」ということに再挑戦できるのではないかと思うのです。