毎年、色々な事件が起こるセンター試験。
今年こそ無事終わってほしいと、自分が受験生を抱えていると願わずにいられません。
トラウマと言えば……
センター国語のトラウマと言えば、2013年の小林秀雄「鍔」である。
注が21個もある読みにくい文章な上に、設問までなかなか骨が折れる出題であった。6年前の話であるが、試験会場が阿鼻叫喚となったという話は、他教科の先生ですら未だに語り継いでいるくらいなので、よほどトラウマを与えたのでしょうねぇ……。
平均点も確かに低いのだけど、シンプルな難易度だけで考えるのであれば、他教科でこれよりももっと難易度が高い問題が出ている気もするのだが……国語でこれだけ殴られると思っていなかった受験生が多かったのだろうなあ……。
小林秀雄の年も確かに平均点は低かったのだけど、それまでに2003年や2001年も101、102点の平均点なので、この年まで国語が極端に簡単だった訳ではない。でも、まあ……大問1から「鍔」を読まされたら……心が折れるかもしれない。出来たつもりで出来なかった…というのは自己採点まで分からないが、自己採点するまでもなく「できなかった」というのは、精神的にキツイ。
なお、国語の平均点の過去最低は2014年の98点である。「源氏物語」に軒並みやられた。この年は漢文も難易度が高かったので、理系が古典で点数を稼げなかったという記憶がある。文系も出来ていなかったけど。
まさか二年連続で事故が起こるとは思わない……まさに正常性バイアスの罠にはまり、阿鼻叫喚へ……。
今年の難易度はどうなるか…
センター試験の国語は2年ごとに平均点が大きく上下する傾向にある。これは作問者の入れ替わりが一年ごとに半数ずつということが影響している……のか?まあ、関係ないな。
だから、そういう傾向からいうと、今年のセンター試験の平均点は過去二年の105点前後から10点くらいは高く出るんじゃないかと思うのだが……まあ、そういう邪推はまず当たるまい。
むしろ心配なのが、新テストを想定した新傾向の問題で一見すると訳が分からない問題が出ることだ。
去年は地理でムーミンが話題になりましたが、良問悪問の判断はさておくとしても、難しいように見えて、一つずつ理詰めで考えていけば解ける問題であり、極端に難しい訳ではない。
それだけに見たことない問題だと思ってパニック起こしてしまって他の問題までも解けなくなってしまうと取り返しがつかなくなる。
新傾向の問題は何かしら出てくるだろう。でも、それが合否を決めるような極端な難易度になることはないだろうから、落ち着いて対処してほしいところ。
予想問題を作ってみたけど…
生徒のために予想問題を作ってみたけど……さて、今、この時間、当たったかどうか……いや、当たる訳ないのだけど(笑)。
真っ当に読んで、真っ当に答えればいいのです。頑張れ、受験生。