ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

腰が痛い週末

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腰を痛めて三日目。何とか日常生活できる程度には復活。

休みが近いという気持ちもあって、少しだけ気分は楽。焦って腰が痛いと最悪である。とにかく座って仕事するのがきついし、立ちっぱなしもきついので、踏んだり蹴ったりなのである。

ゴールが見えてきた

本日の授業で多くのクラスがあと三回くらいまでになった。

どこまでたどり着くのかということにだいぶイメージがついた。なかなか思い通りにいかない一年であったと思うが、それでも話し合いで出てくる発言や注目する観点を見ていると成長は分かる。

本当はもっと任せなければいけないのだと思う。

しかし、自分が目をかけなければいけない生徒の数が増えてくると、自分が生徒のことや人間関係をうまく把握できなくなるので、議論させたり作業させたりすることに及び腰になるのである。

話し合いをするならば、失敗させてはいけない。絶対に。

これは自分が大学時代に学んだことであるし、大村はまも言っていることである。

成功ということは難しいとしても、失敗したという苦々しい思いは不用意にはさせたくない。そう考えると、どうしても自分が生徒を把握が上手くできていない状況では話し合いは億劫になってしまうのである。

本当は授業で自分で考えるだけの時間を生徒に渡したい。考える時間を授業で確保できることは、生徒への一番の贈り物なのである。

が……それが今年は上手くいかなかった。教えてしまったほうが気楽ということに流されている。

授業で積み重ねたことはできる

模試の結果を設問別の正答率などを出しながら見ているが、何か所か特徴的な点数の出方があるなぁと思うことがある。

その設問の内容を見ると、なるほど、確かに一年間授業でやってきたことなのだなぁと思う。別に模試対策としてやってきたものではなく、シンプルに「読む」ということのためにやってきたことの成果である。

一方で、我慢強く読むということが試されるような、作業がちゃんとできれば読めるということの設問は弱いなどの傾向が見て取れるが……話合わせたりを50分でやろうとすると、やっぱり少し読み取りが雑にはなるのよね……。

また、今年はだいぶ多くスマホを授業で用いている。

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風向きが変わってきたこともあっての試みであるが、これもやはり悩ましいのが、本文、テクストを読むということがおざなりになる。

しかし、思うのだが、教科書を読んで難しいものを、調べて理解できるようになるなら、それも一つの方法だろう。もちろん、自力で読めなければいけないものも多いので、「読む」とはどういうことを教えることになるのだが、「読む」ということを教える前に「読めると楽しい」というマインドセットは欲しい。

ネットで調べて出てくることと、授業で話すようなことに大差はあまりないとはいえるのだが、生徒の理解は自分たちで読んだ方が当然ながら良い。

自分のペースで、自分の分かる言葉で読めるから?それとも使い慣れたスマホの画面を通じているのが良いのだろうか?これがプリントにして渡してもなかなか読まないし理解できない。不思議なものだ。

色々な手札が増えてきているからこそ、授業で何を使って授業で何を育てるのか……そんなことを考えるのが課題だなぁ。

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