ICTを使いすぎて首を傷めたので、首を固めています。
そうしたら、今度は逆の肩が痛くなってきている……身体のバランスが崩れていたんだね…。
さて、本題ですが、学校再開とともに「ICTの利用はおしまいね」という風向きを感じることがあるというのが本日のお話です。
なんと言われても使いたくない…のか?
これだけ世の中の流れが「ICTを利用する!」という主張になってきているのだが、どうも見聞きする情報を見ていると、「休業でなければICTは使わない」という意見が根強い。
上の記事で紹介したくらいに、文科省は「いいからICTをとにかく使え!!」という気配であるのに、「学校が再開したらやらなくてよいよね」という意見がそこかしこから聞こえてくる。
確かに、今回の休業において、ICTの活用は道具も設備も不十分のままに、慣れないことをさせられたから、大変だったとは思うし、やらないで済むならそれで済ませたいという気持ちも分からないでもないのだが……。しかし、それでも、一度、手に入れたICTというインフラを積極的に手放す意味が無い。むしろ、今後のコロナの第二波、第三波に備えるのであれば、今まで以上に学校の中でICTを活用しておかないと、インフラとしては機能しないんじゃないか。
Classiがやらかしたおかげで、GoogleやMicrosoftを導入した学校は少なからずあると思うが、そのような学校が「今回は臨時だったから、落ち着いたらClassiに戻す」というようなことを言っている話も聞いているが……全く、機能が違うし、わざわざ下位互換の縛りプレイをするのか……と暗澹たる気持ちになっている。
親の敵のようにクラウドを使うのも嫌がるのも、イマイチICTを使うのが遅れる理由である。クラウドのリスクはダメだけど、コロナのリスクを冒すのはいいのか…。
生徒が登校してきたら、校内ではスマホは使わせない…という校則がそのままなんて可能性もあるなぁ……これだけICTで恩恵を受けたのに、学校に来たら「憎しICT」となるのでは……また、休業になったときに何も備えられないというリスクなのだけどな…。
ICTを止めないために
来週からの二週間は、どの学校も休業明けに向けての準備の議論が進むと思われる。おそらく、今の感染者の数の推移であれば、分散登校などの形であれば、休業が終わり、生徒が登校してくるだろうと思われる。
生徒が登校したときに、「ICTは要らない」と思われていたら、もうこれ以上の議論は進まないだろう。
この二週間の間に、ICTを使って授業するということに、あまり慣れていない先生方にこそ、積極的に「こういうことが面白く出来ますよ」ということを伝えていかないといけないのだろうと思う。
便利さを体験した人が、その便利さを手放そうとはしないだろう。そういう人が職場の大多数になれば、きっと上手く活用できるだろうと思う。
むしろ、今の状況だと「慣れない道具を使わされて、毎日、訳が分からないできつい」という悪印象を持っている人の方が多い気がする。ICTでの授業では全然生徒が参加しないし、効果が上がっていない……なんて言っている人もいるがそれは以下略。
しかし、ICTの良さを分かってもらうには何が一番よいだろうか。
小技的なTipsを重ねても、ICTに興味が無い人にはあまりリーチしない。本当はオンラインで共同編集機能を使ったり、ウェブでの議論を進めたりすることなのだろうけど……「顔を見て話した方がいい!」という価値観の人に、そこまで求めるのがなかなか辛い。
これだけ三密がダメだって言われているのに、オンライン上では資料が見にくいしお互いの雰囲気が分からないから集まらないとダメだって平気で言うのが学校という場所である。そもそも、共同編集機能にたどり着くまでのハードルが高い。
うーん……やっぱり、生徒の成果物で勝負していくしかないのかな。
この二週間の勝負
どんな形にしても、この二週間が勝負である。
使ってみる、触ってみるという人が増えてこないことには……。