ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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10X授業が手の中へ

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この夏の注目作の一つが更に届きました。

400ページを超えるボリュームでたっぷりとGoogle Workspace for Educarionの活用を理解できる一冊です。

授業のアイデアだけで71本

400ページを超えるボリュームだけあって、授業案は71本もある。しかもICTの活用の有無でビフォーアフターの比較を載せているので、どこにICTが威力を発揮するのかということが一冊を通じて読み通すと理解がかなり深まるだろうと思う。

残念ながら71本だと、自分の教科だけに注目してしまうと実践案の数は多くは無くなってしまうのだけど、本書は「自分の教科だけを理解したい」という使い方をするよりも、学校全体でどのように動いていくのかというイメージを持つために使った方が良い。

というのも、本書のコンセプトがタイトルにもある通り、「10X」つまり今までの10倍の成果を上げることにある。10Xを考えるときに実は大切なことが、以下のような本書の記述に表れている。

始めから「できない」「難しそう」と否定から入るのではなく、「もし実現できたら素晴らしい」「こうなったらみんな喜ぶだろう」という理想、夢から信じてみるところから始めるのです。(P.28 下線強調は引用者)

あなたのビジョン・目標は一人で達成できるものでしょうか?大きな目標を実現するためには、必ず、誰かと力を合わせる必要があります。(中略)使ってみたら、定期的に他の先生と使ってみてどうだったか、意見を交わしてみましょう。これを「ワイワイガヤガヤ会議」と呼んで、定期的に開催してみてください。(P.30)

このようにかなりチームでの取り組みを重視しているのである。

本書は徹頭徹尾、革新性によって成果を上げることにこだわって書かれている。なるほど、確かに認定トレーナーの取得のために勉強をしていると、Google Workspace for Educarionのコンセプトは「ツールの活用によって革新的な教育の実現」にある。

そのGoogleらしさを色濃く反映している一冊だと思う。

この一冊の内容をきちんと取り組めば、認定教育者Level1, Level2くらいは取れるように思う。

10の型で整理する

本書は授業や校務での革新的な活用のために、ツールの利用の方法を10の型にまとめている。

「10X 授業10 の型」とは授業におけるICT 活用のコツをいち早くつかめるように、「場面(目的)」と「活用メリット」を組み合わせたパターンを、できる限りシンプルに解説したものです。この「型(パターン)」を理解することで、先生方ご自身でICT の特性を生かした授業をデザインできるようになります。本書の特長は、これまで多くの先生方に親しまれてきた「板書シリーズ」をベースに解説している点です。これまでの授業に、Google Workspace for Education「10X 授業10 の型」を意識して、あるシーンの置き換えを行うだけで、10X 授業をすぐに実現できるというわけです。
https://www.toyokan.co.jp/products/4525より。2021/08/14 20:40 確認)

具体的な型については、試し読みなどで公開されていないので、ここで書いてしまうことは避けるので、本書を手に取って読んでみてもらいたい。

本書のページで言えば、PP.38-39にGoogle Workspace for Educarionの機能一覧がJamboardに書き出されて、さらに10の型に整理されているのだが、ここが非常に初めて使う人に説明するのに分かりやすくて白眉だと感じる。

ぜひとも、この部分はよい刺激やアイデアをもらえる部分なので本書を手に取って確かめてもらいたいところだ。

使ってみる・失敗してみる・乗り越える

本書のカバーの袖の部分にこんなことが書いてある。

先生に、自信を。

授業に、躍動を。

本書のコンセプトを非常によく表している言葉だと感じる。

また、本書の中で繰り返し書かれていることが、「失敗を恐れすぎない」「失敗をチャンスとして捉える」ということだ。

ICT関係のシステムは、日進月歩で変化していく。昨日まで使えていたことが、朝起きたら全く違う挙動に変わっているということが珍しくない。この1年間だけでもUIからしてかなり大幅に変化している。

だから、ちゃんと全部を理解してから、使えるようになってから授業で使おう……ではいつまで経っても始められない。とはいえ、授業での失敗はなかなか心理的なハードルも高い。

だからこそ、チームでワイワイガヤガヤとやっていくことが重要なのだ。

そのために、本書が話し合うためにきっかけに、様々な科目、場面で頼りになる本だからこそ、色々な場面で話をするきっかけに役立つことを期待できるのだ。

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