明日から新年度。GIGA元年とも言うべき年度が始まる。
昼間にTwitterで呟いたことをまとめておく。
基本は「やってみる」の精神
明日から新年度。GIGA元年の始まりである。子どもの端末はあっても教員の端末もなく、研修もなく困っている先生は少なからずいるだろうからGoogle Workspace for Educationの使い方について呟こう。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
まず、Google関連のサービスについては、教員同士の互助会であるGoogle Educator Group(GEG)があるので近所にないか調べてみましょう。基本的にどこも親切に教えてくれます。ワークショップなどで使い方を学べます。 https://t.co/iO9gat3Qoq
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
次に自分自身でもう少しスキルを学びたいと考えるのであれば、Google認定教育者のトレーニングと資格試験を受けることを目指すとよいです。やはり餅は餅屋であって、教室での授業設計をトータルに勉強できるので、なんやかんやマスターするには話が早い。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
基本は使って見た人同士で意見交換や実践案の交流を続けることで、なんとなく使えるようになってくるというものです。
ICTデバイスの場合、教員の習熟だけでなく、生徒自身も慣れないと授業では上手く使えないので、一つ一つのステップを焦る必要は無いだろうと思います。使う回数をこまめに増やして、小さなことから始めてちょくちょく転んで、だんだんと上手くなっていけばよいというイメージです。
書籍はショートカット
書籍としてはイーディーエル株式会社の『今すぐ使える! Google for Education ~授業・校務で使える活用のコツと実践ガイド』と高橋純編著『はじめての授業のデジタルトランスフォーメーション』をオススメしておきます。tipsではなく授業設計など広い活用なので見通しが良くなる。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
このブログでもしつこいくらい紹介しているけど、以下の二冊は慣れていないならぜひ手元に置いておきたいところ。
Google Workspace for Educarionのサービスの変化はかなり早いので、これらの優秀な本であっても賞味期限は長くはないだろうと思う。今年の導入度混乱期によい辞書になってくれるはずなので、早めに手元においておきたい。来年の今頃に役に立つかはまったく分かりません。
裏を返せば、全部理解してから使ってみようという発想をすると、変化し続けているので一生、使い出せなくなってしまうのである。
Chromebookを持っていなくてもやれる
Chromebookが必要か?と言われたり生徒の持っている端末を持っていなければ困るという話を聞いたりするけど、Google Workspace for Educationの良いところはどのデバイスでも使えることなので、とりあえず、デバイスの種類に囚われずにやってみることです、大切なことは。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
OSや端末で微妙に挙動が異なるのは事実だけど、だいたい主要なところは同じ動きはするから、待っていないで使った方が良いです。そもそもChromebookを導入した場合、次年度に同じ機種が購入できるかも分からないし。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
教員にChromebookが支給されないケースは色々なところで聞く。「だから使えない」ということにはならない。多少のUIの違いはあれ、どのOSでも問題なく使えるのがGoogle Workspace for Educarionの強みであるので、少なくとも一台、パソコンがあればどうにかなるので、そこは頑張りましょう。
Chromebook独特のショートカットやキー配列などは……あとからでもどうにかなる。
まずは失敗したらマズいところを押さえる
さて、Googleを使い始めるとしたら、どこから使い方を覚えた方がいいだろうか。よく先生方に話を聞くと「授業の使い方を知りたい」ということでJamboardやclassroomの使い方を詳しく聞きたいとなるのだけど、個人的には、まずはじめにやるといいと思うのはGoogleドライブの使い方である。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
実際、Googleの用意している初心者向けの8週間のメールマガジンでのトレーニングプログラムでも、最初のトレーニングはGoogleドライブから始まるのです。https://t.co/k25u7wVdCa
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
なぜGoogleドライブなのかと言えば、「クラウド」を使えるようになることがデジタル化の一丁目一番地であるし、煩雑になる紙をどんどんクラウド化することは目に見えて効果を実感しやすい。あと、デジタル化でやらかしが起こるとしたらGoogleドライブの共有設定ミスが1番多いだろうからここから勉強を!
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
とりあえず、Googleドライブにプリントを保存することに自信が持てたら、そこからclassroomで資料を配布するというところに手を出すと、生徒も混乱なく使えるように思う。生徒だってちゃんと教えられなければクラウドって概念は理解できないのです。何となく使えるを続けるとドライブ周りで転けやすい
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
Googleドライブの共有権限については管理者が細かく設定していることもあるので、場合によっては確認を。特に重要なのは「外部ドメインのアクセスを許すかどうか」ということに特に注意。運用ポリシーはそれぞれあるでしょうが、無自覚になんでも共有可能になっていると危ないので注意。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
とにかく、個人的にこの一年間を振り返ってみるとGoogleドライブを使えるようになると、他がバタついてもどうにかなると感じています。デジタル化の恩恵を受けやすいのはやはりクラウドなんです。四月から授業に無理して使わせるよりも、プリントを写真撮って保存させたりなどコツコツ進みましょう?
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年3月31日
一番のポイントは「クラウド」を使えるようになるかだと思うし、事故りやすいのもクラウド回りだろうと思う。幸いにして?Googleの初期設定だとドライブ回りはガチガチに固められているので、よほどヘマをしないと情報流出…みたいなことは起こりにくいとは思うが、逆にガチガチに固められているのを開放していかないと授業でも使い物にならないので、いずれにしても共有という概念についてはよく学んだ方がよいのである。
うわさによるとiPadのMDMによっては、Googleドライブを弾くものがあるらしいけど……そういうカオスなことになったらもう泣くしかないだろう……そんな事例が起こらないか心配である。
具体的な授業のイメージは…
授業、授業と先生方は焦りがちだけど、もっと手前の小さなことで良いとも思う。ただ、授業が始まるとそういうことも言っていられないという事情も分かるので、こういうサイトを紹介しておきます。
実際の事例が写真入りで紹介されているのでだいぶイメージをつかみやすいと思う。
ただ、注意して見て欲しいのが「GIGAに慣れる」という項目が設定され、非常に小さなステップの事例をわざわざ取り上げているということである。
今までであればこういう小さい事例はこういう場所に可視化されてこなかったものが、こうして可視化され、共有されていることの意味を考えておくと良いと思う。