突然に世の中が寒くなって身体が追いつかない感じがします。
Twitterのつぶやきから
前につぶやいたことのまとめ。
今月の『国語教育』no.854のRSTの連載は広島大の間瀬先生。学校文法との関係で論じている。新井紀子氏の実践提案に対してこれまでも実践されていることを指摘し、有効性を述べながらも「ただ、多くの国語教師は、学習者がはじめは興味を示すが、継続的には学習が成立しにくいことを知っている」と
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
述べており、「だからこそ、オーセンティックな学習となるよう単元学習の開発に取り組んできたのである」と述べる(p.87)(言語の汎用的なスキルの指導自体は否定してない)。この指摘はRSTを主張する方面からは軽んじられているように感じる点なので、はっきりと述べられているのは重要かと。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
前号(no.853)の石田喜美先生の指摘は、RSTをめぐる言説の形成過程と新井紀子氏の実践提案に対する疑義が述べられていた。実践と実践の関連が不明な点や関連を議論する情報の不足を指摘する内容である。このことは「オーセンティックな学習となるような単元学習」が這いずり回ることを批判されやすく
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
授業、活動と「学習成果」の関連について注意深く考えてきていることからすれば、粗く見えるのは、ある意味では当然だと感じる。だから、まあ、なんだ、研究者でもない雑な立場から自分が言えることは
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
あれこれ言わなくていいから、国語科の教科書に書いてあることを読んでください。その上で、蓄積されてきた先行研究や実践を見てください。それで足りないことあれば、提案してください。で、ある。どうも、国語科の先人の取り組みをちゃんと受け止めている感じがないのよね。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
ここまで言うと、自分が国語科の立場だから感情的な感じはある。その意味だと先々月号(no.852)の心理学からのフラットな立場からの指摘がよい指標になるのだとは思う。RSTでは難しいという点への指摘と国語科が甘かったことの指摘がされている。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
てか、本当、今年のこのRSTの連載はよく出来ているな。各々の論者の話題がバランスよく、そして有機的に繋がって、RSTが良いか国語科がいいかという二元論にならず、読解力の多様なあり方を様々な切り口で捌いている。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
学校文法と読解の話が少し出ているので、個人的には今月の『国語教育』の間瀬先生の話は面白かったです。もちろん、4ページの紙面では、触っていることはごく限られていますが。まあ、学習用語が教科間で統一されない理由もこの辺にあるよねぇなどと思ったり。
— ロカルノ (@s_locarno) 2021年1月8日
とにかく、『国語教育』の今年度のリーディングスキルテストの特集が良い感じ。論者のバランスも取れているので、色々な議論の目線合せに使える素材だと思います。
いやぁ…ここ最近の『国語教育』は出版業界が厳しい中なのに、色々と頑張っていますよね、本当に。流行の話題もちゃんとフォローしながら、割とずっしりと重みのある(=短期的にはウケの悪い)ことをちょくちょく入れ込んでいるし。
数年前のイメージで止まっているならば、いくつか買って読んでみると、結構、刺激になるかもしれないです。